
子どもを望んでも、なかなか授からず悩んでいる方がいます。
不妊は非常にデリケートな問題で、周囲には相談しづらいことも少なくありません。
この記事では、不妊に対する理解を深め、必要なサポート情報をご紹介します。
不妊の定義と現状
医学的には、避妊をせずに1年間妊娠しない状態を「不妊」と定義しています。
不妊の原因は、女性側だけでなく男性側にあることも珍しくありません。
加齢、ホルモンバランス、ストレス、生活習慣など、要因はさまざまです。
さらに、検査を重ねても原因が分からないケースもあります。
「原因がある=誰かが悪い」という考えではなく、理解と共感の姿勢が大切です。
引用:政府広報オンライン 不妊治療、社会全体で理解を深めましょう「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が一定期間避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、妊娠しないことをいいます。公益社団法人日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」としています。
ただし、1年というのはあくまで目安の一つです。妊娠のために医学的介入が必要な場合、例えば女性に排卵がなかったり、男性の精子数が少なかったりするなどの原因で妊娠しにくい場合、1年を待たずに不妊の検査や治療を始めるほうがよいこともあります。
日本では、令和4年(2022年)に実施した体外受精・顕微授精などの不妊治療の一つである「生殖補助医療」によって約7万7千人が誕生しており、これは生まれた赤ちゃんの約10人に1人という割合になります。
不妊治療を始めてすぐに妊娠する場合もあれば、治療に何年もかかる場合もあります。
不妊の原因は、女性側だけにあるわけではありません。WHO(世界保健機関)によれば、不妊の約半数は男性側に原因があるとされています。また、検査をしても原因が分からない場合もあります。不妊治療を行うときは、二人でよく相談して治療に取り組むことが大切です。
https://www.gov-online.go.jp/article/202309/entry-7862.html(参照:2025-07-12)

https://www.gov-online.go.jp/article/202309/entry-7862.html(参照:2025-07-12)

https://www.gov-online.go.jp/article/202309/entry-7862.html(参照:2025-07-12)
治療の選択肢は人それぞれ
不妊治療には、タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精など、段階的な治療法があります。
治療を受けるかどうかは、本人・ご夫婦の意思が最も尊重されるべき選択です。
また、身体的・精神的な負担や費用の問題も大きく、悩みながら進める方が多くいらっしゃいます。
どのような道を選ぶとしても、それは立派な決断です。

https://www.gov-online.go.jp/article/202309/entry-7862.html(参照:2025-07-12)
引用:政府広報オンライン 不妊治療、社会全体で理解を深めましょう一般不妊治療の場合、排卵周期に合わせて月に2日から6日程度の通院が必要です。ただし、これはあくまで目安であり、医師の判断、個人の状況、体調などにより増減する可能性があります。
また、排卵周期に合わせる必要があるため、前もって治療の予定を決めることが困難となる場合があります。一般不妊治療の場合は、1回の診療自体は通常1時間から2時間ですが、体外受精、顕微授精などの生殖補助医療を行う場合は、更に頻繁な通院が必要となり、1回当たりの診療時間も長くなります。
さらに、ホルモン刺激療法などの影響で腹痛、頭痛、めまい、吐き気などの体調不良が生じ、治療自体にストレスを感じるかたもいます。男性についても女性の周期に合わせた通院や治療への参加が求められることがあります。
https://www.gov-online.go.jp/article/202309/entry-7862.html(参照:2025-07-12)
経済的な負担と自治体の助成制度
不妊治療には、1回数万円~数十万円かかることもあり、経済的負担は軽くありません。
ただし、2022年からは体外受精や顕微授精の保険適用が始まり、費用が軽減されました。
引用:政府広報オンライン 不妊治療、社会全体で理解を深めましょう不妊治療はこれまで自由診療で実施され、診療内容については様々なものがありましたが、関係学会が作成した診療ガイドラインを踏まえ、厚生労働省の審議会(中央社会保険医療協議会)で議論が行われ、令和4年(2022年)4月から有効性・安全性が示された治療が保険適用の対象となっています。
具体的には、タイミング法などの一般不妊治療や、採卵・採精から胚移植に至るまでの基本的な生殖補助医療が保険適用されています。
https://www.gov-online.go.jp/article/202309/entry-7862.html(参照:2025-07-12)
さらに自治体によっては、独自に助成制度を用意しているところもあります。
例えば東京都では、不妊治療における先進治療の費用の一部を助成しています。
引用:東京都 東京都特定不妊治療費(先進医療)助成事業の概要東京都では不妊治療における経済的負担を軽減するため、体外受精及び顕微授精を行う際に、保険適用された治療と併用して自費で実施される 「先進医療」に係る費用の一部 を助成します。
申請には期限がありますのでご注意ください。
都内区市町村が実施している特定不妊治療に係る助成は、本制度とは異なる各自治体の独自事業です。お問合せはそれぞれの区市町村にお願いします。
https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/kosodate/josei/funin-senshiniryou/gaiyou(参照:2025-07-12)
お住まいの自治体のホームページで、支援制度をぜひ確認してみてください。
周囲の人々の理解や配慮は必須
不妊治療を受けている方は、日々大きなプレッシャーと不安の中で過ごしています。治療は身体への負担だけでなく、精神的・経済的にも大きなストレスを伴います。
通院のたびに希望と不安が入り混じり、結果が出ないたびに自分を責めてしまうこともあります。そんな中、周囲からの何気ない一言が深く傷つけてしまうことがあります。
本人が治療中であることを話していない場合も多く、知らず知らずに心を追い詰めてしまう可能性があります。不妊治療は非常にプライベートな問題であり、話す・話さないはその人の自由です。
周囲の私たちができることは、「聞かない」「比べない」「決めつけない」こと。
また、治療の選択や結果を尊重し、どんな状況でも温かく接する姿勢が大切です。そっと寄り添うだけで、救われる心があります。
私たち一人ひとりの理解と配慮が、安心できる社会づくりにつながります。
おわりに
不妊治療は、身体的にも精神的にも、そして経済的にも負担が伴うものです。
その中で懸命に向き合う方々がいること、選択の背景には多くの思いがあることを、私たちは知っておく必要があります。
まずは知ること、そして理解することから、できる支援が始まります。
不妊治療に関する制度や情報は日々変化していますので、正確な情報を確認することも大切です。
<記事を作成するにあたり参考にしたサイト>
政府広報オンライン 不妊治療、社会全体で理解を深めましょう
https://www.gov-online.go.jp/article/202309/entry-7862.html(参照:2025-07-12)
東京都 東京都特定不妊治療費(先進医療)助成事業の概要
https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/kosodate/josei/funin-senshiniryou/gaiyou(参照:2025-07-12)
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Wrote this articleこの記事を書いた人

あかぐり
クレジットカードを使い続けて10年以上。初めてクレジットカードを作る人に向けて、また、サイトに来てくれた人の経験や知識に「ちょい足し」するべく、クレジットカードの実体験とお金に関する情報を発信しています。