
猛暑に備えて、命を守る行動を
近年、日本の夏は猛暑が続いています。
毎年、熱中症で搬送される人や、命を落とす人が後を絶ちません。
こうした事態を防ぐため、2024年4月から「熱中症特別警戒アラート」の運用が始まりました。
「自分は大丈夫」と思わず、正しい知識と早めの行動で身を守りましょう。
熱中症特別警戒アラートとは?
熱中症特別警戒アラート」は、2024年4月から新しく運用が始まった制度です。
これまでの「熱中症警戒アラート」よりもさらに深刻な状況で発表されます。
「命に関わる暑さ」が予想される場合、前日17時頃または当日朝5時頃に発表されます。
発表地域の人には、不要不急の外出を控えることや、冷房を積極的に使うことが推奨されます。
高齢者や子供は特に注意が必要です。
熱中症は重症化すると命を落とす危険があります。
環境省や気象庁のサイト、ニュース、天気予報などで確認できます。
熱中症予防の基本行動
熱中症は「予防」が最も大切です。以下の行動を心がけましょう。
水分補給はこまめに(のどが渇く前に飲む)
熱中症予防の基本は、のどが渇く前に水分をとることです。
「のどが渇いた」と感じたときは、すでに体内の水分が不足していることが多いからです。屋外での作業やスポーツ中は、20~30分に1回程度を目安に水を飲みましょう。
室内にいても、エアコンで乾燥するため水分は必要です。汗をかいたときは、水だけでなく塩分も補給できるスポーツドリンクが効果的です。
高齢者や子供は、特に脱水に気づきにくいので注意しましょう。
日常的に「水を持ち歩く習慣」をつけると、こまめな水分補給がしやすくなります。
外出時は帽子や日傘を使用
外出時は帽子や日傘を使って直射日光を避けることが、熱中症予防の基本です。白や淡い色の帽子は熱を吸収しにくく、頭部の温度上昇を防ぎます。
日傘は、顔や首に直接日差しが当たるのを防ぎ、体感温度を下げる効果があります。特に真夏の日中は、アスファルトの照り返しで体温が上がりやすいので注意が必要です。
子供や高齢者は体温調節が苦手なため、日よけ対策は必須です。最近は、男性用の日傘も増えてきており、性別を問わず活用しましょう。
熱中症リスクを減らすためにも、帽子や日傘は日常の必須アイテムと考えてください。
室内でもエアコンや扇風機を併用
熱中症は室内でも発生するため、エアコンや扇風機を積極的に使いましょう。特に高齢者は暑さを感じにくく、室温が高くても我慢してしまうことがあります。
28℃を超えたらエアコンをつけるなど、温度計で管理するのがおすすめです。エアコンの冷気が苦手な方は、扇風機を併用すると体感温度が下がります。
就寝中も、タイマー設定で適度に冷房を使い、熱中症を防ぎましょう。「電気代がもったいない」と考えて我慢すると、かえって医療費がかかることも。
命を守るためには、快適な室温管理が重要です。
暑い日は、室内でも油断せず涼しく過ごす工夫をしましょう。
睡眠と栄養をしっかりとる
睡眠不足や栄養不足は、熱中症のリスクを高めます。体力が落ちていると、体温調節機能がうまく働かなくなるからです。
夜更かしが続いて寝不足になると、暑さに弱くなります。朝食を抜くと、汗をかくためのエネルギーや水分も不足しがちです。
ビタミンやミネラルを意識して摂ると、体調管理に役立ちます。味噌汁や野菜スープは、塩分と水分を同時に補給できるのでおすすめです。
日ごろからバランスの良い食事と十分な睡眠を心がけましょう。
健康な体づくりが、熱中症予防の第一歩です。
高齢者や子供は、熱中症にかかりやすいと言われています。
高齢者は体温調節機能が衰えており、暑さを感じにくいことがあります。また、のどの渇きにも気づきにくく、水分補給が遅れがちです。
子供は体温が上がりやすく、汗をかく量も多いため、脱水になりやすいです。たとえば、公園で遊んでいる子供が、急にぐったりすることがあります。
高齢の方は、室内にいても熱中症になるケースが多いので注意が必要です。家族や周囲の人が声をかけて、水分補給や休憩を促すことが大切です。
「自分は大丈夫」と思わず、早めの対策を心がけましょう。
熱中症の初期症状と応急処置
初期症状:以下のような症状が現れるます。もしもこれらの症状が現れた場合、後述する応急処置を行い、意識障害が見られる場合はすぐに救急車を呼びましょう。
・めまい
・立ちくらみ
・大量の汗
・頭痛や吐き気
応急処置:
涼しい場所に移動
熱中症の疑いがある場合は、まず涼しい場所に移動させましょう。屋外なら日陰や冷房の効いた室内に入ることが大切です。
直射日光を浴び続けると、症状が悪化してしまいます。できるだけ風通しの良い場所を選び、服をゆるめて体を冷やしましょう。
移動が難しい場合は、周囲の人が日よけを作るなど工夫しましょう。
まずは体温を下げることが最優先です。
首、脇の下、足の付け根を冷やす
熱中症の応急処置では、体を効率よく冷やすことが重要です。
特に、首、脇の下、足の付け根は太い血管が通っているため、冷やすと体温が下がりやすくなります。保冷剤や冷たいペットボトルをタオルに包んで当てると効果的です。
氷がない場合は、冷たい水でも代用できます。これらの部位を冷やすことで、体全体の熱を効率よく下げることができます。
水分と塩分を補給(意識がある場合のみ)
熱中症の応急処置では、水分と塩分の補給が欠かせません。汗をかくと水分だけでなく、塩分(ナトリウム)も失われています。
水だけを大量に飲むと、かえって体内の塩分濃度が薄まり体調が悪化することもあります。意識がある場合は、経口補水液やスポーツドリンクがおすすめです。
手元になければ、水と一緒に塩飴や梅干しを食べるのも有効です。
熱中症に特化した飲み物でおすすめなのはOS-1(オーエスワン:大塚製薬)です。脱水症のための食事療法(経口補水療法)に用いる経口補水液で、軽度から中等度の脱水症における水・電解質の補給、維持に適した病者用食品です。
塩タブレットとか水とか色々用意しなくても、これを飲んでおけば大丈夫!の一本です。りんご味もあるので、好みの味を選べますよ。
意識がはっきりしない場合は、誤嚥のリスクがあるため無理に飲ませてはいけません。その場合は、すぐに医療機関へ連絡しましょう。
「病院にかかったら医療費が・・・」と思うかもしれませんが、命には変えられません。それに日本には、以下のような制度によって医療費の負担を抑えることもできます。どうぞ躊躇することなく、医療機関の受診や救急車の利用を行ってください。
まとめ
暑さは「命の危険」をもたらすこともあります。
「熱中症特別警戒アラート」を見たら、命を守る行動を最優先にしてください。
「自分だけは大丈夫」という考えを捨て、家族や周囲の方とも声をかけ合いながら、夏を安全に乗り切りましょう。
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Wrote this articleこの記事を書いた人

あかぐり
クレジットカードを使い続けて10年以上。初めてクレジットカードを作る人に向けて、また、サイトに来てくれた人の経験や知識に「ちょい足し」するべく、クレジットカードの実体験とお金に関する情報を発信しています。