
夏のやけど、意外と多いのはこんな場面
夏は気温だけでなく、身のまわりのモノも熱を持ちやすくなります。
特に注意したいのが、公園の遊具やアスファルト、車・バイクの金属部分など。
直射日光に長時間さらされた金属や地面は、触れるだけでやけどを負う危険があります。
見た目にはわからない熱さが大きな落とし穴。子どもや高齢者、ペットは特に注意が必要です。
よくあるやけどの原因
公園のすべり台や鉄棒などの遊具(特に金属製)
夏の強い日差しを浴びた金属製の遊具は、手で触れられないほど高温になります。
見た目には熱くなっているか分からないため、子どもがうっかり触れてやけどをするケースが少なくありません。
特にすべり台の座面や鉄棒、うんていなどは注意が必要です。
素肌で直接触れる機会の多い場所なので、低温やけどでも皮膚が赤くただれることがあります。遊具を使う前には、必ず大人が手で温度を確かめてあげましょう。
また、日差しが強い時間帯の外遊びは避けるのが安心です。遊具が影になっている場所を選ぶのも有効です。
熱中症対策とあわせて、やけどにも注意して安全に過ごしましょう。
車やバイクのドアハンドル、シートベルト金具
夏場の炎天下にさらされた車やバイクは、ドアハンドルやシートベルトの金具部分が非常に高温になります。
特に金属製の部品は熱を吸収しやすく、数十秒触れただけでもやけどを負う危険があります。
子どもや高齢者は皮膚が薄いため、より重症化しやすいので注意が必要です。
チャイルドシートのバックル部分も高温になりやすく、使用前に必ず温度を確認しましょう。
乗車前には、窓を少し開けて換気する、サンシェードを使用するなどの対策が有効です。また、車内にタオルやハンカチを置いておき、熱い部分に触れるときに使うのもおすすめです。
乗り込む前に車内の金属部分に手をかざして温度を確認しましょう。「金属は熱くなるもの」と意識して行動するだけでも、やけどのリスクを大きく減らせます。
花火での火傷(点火時や終わった後の処理で)
夏の風物詩である花火ですが、点火時や後片付けの際に火傷を負う事故が少なくありません。
特に、点火直後に予想外の方向へ火花が飛んだり、思ったより早く火がついたりすることで、手や顔をやけどするケースがあります。
また、遊び終わった花火でも、内部がまだ高温になっていることがあり、素手で触れると火傷を負う危険があります。
使用済みの花火は、すぐに水を張ったバケツに入れるなど、安全な処理が必要です。

https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/iken/dl/170721-1_04.pdf(参照:2025-07-26)
小さな子どもがいる場合は、大人が常にそばで見守り、着火や後処理も大人が行いましょう。
手持ち花火は長めの柄を選び、バケツの水を事前に準備しておくと安心です。
服装も重要で、長袖・綿素材の服を着ると、火が飛んでも燃え広がりにくくなります。
楽しい時間を安全に過ごすために、火傷リスクを意識して花火を楽しみましょう。
アスファルトや砂場(特に裸足で触れると危険)
夏の炎天下では、アスファルトや砂場の温度が非常に高くなります。
とくに日中は60℃を超えることもあり、裸足で歩いたり座ったりすると、皮膚が火傷するおそれがあります。
小さなお子さんやペットは、足の裏がデリケートなため特に注意が必要です。
砂場も同様に、直射日光で表面温度が高くなっていることがあり、油断できません。
外で遊ぶときは、サンダルや靴を必ず履かせるようにしましょう。
公園の遊び場は、朝や夕方など気温の低い時間帯を選ぶのがおすすめです。
熱中症だけでなく、地面からのやけどにも注意して、安心して夏を楽しみましょう。
やけどを防ぐためにできること
・遊具や金属部分は触る前に手のひらで熱さを確認
・炎天下では長袖・長ズボンや帽子で肌を守る
・子どもには靴下を履かせ、遊具の使用時間を短くする
・花火は安全な場所で、大人が管理して行う
万が一やけどしてしまったら
やけどをしてしまったら、まずはすぐに冷やすことが最も大切です。
流水で15分以上、患部を冷やすことで、炎症の広がりを抑えることができます。
氷を直接当てるのは刺激が強すぎるため、避けましょう。
冷たい水がない場合は、バケツの中に水と一緒に氷や保冷剤を入れたものを用意するのがおすすめです。
服の上からやけどをした場合、無理に服を脱がずにそのまま冷やすのが安全です。
水ぶくれができても破かないように注意しましょう。感染の原因になります。
やけどの程度が重そうな場合や、顔・手・関節・陰部などデリケートな部位のやけどは、すぐに医療機関へ。
小さなお子さんや高齢者のやけども、軽く見えたとしても早めに受診を。清潔なガーゼなどでやさしく覆い、患部を保護しておくと安心です。
市販のやけど薬を使う前に、冷却処置を優先しましょう。
また、熱傷ショックなどの症状がある場合(意識もうろう、息苦しさなど)は救急車を呼ぶ判断も必要です。
保冷剤は熱中症になった際、身体を冷やすのにも重宝します。持っておくと安心のアイテムです。
紫外線にも要注意!
夏の外出時は、やけどだけでなく紫外線による皮膚へのダメージにも注意が必要です。
紫外線は曇りの日でも地上に届き、肌にシミやシワ、炎症を引き起こす原因になります。
特に10時〜14時は紫外線量が多く、できるだけ強い直射日光を避けるようにしましょう。
外出時には、帽子や日傘、長袖の衣服を上手に使って肌を守りましょう。
また、日焼け止めの使用も大切です。肌をしっかりガードしてくれます。
日焼け止めは「SPF(紫外線B波を防ぐ指標)」と「PA(紫外線A波を防ぐ指標)」が高いものを選ぶと効果的です。
ただし、SPFやPAが高いほど肌への負担もあるため、肌質に合った製品を選ぶようにしましょう。
汗や水で落ちてしまうこともあるため、こまめな塗り直しも重要です。
特に子どもや高齢者の肌は敏感なので、優しい処方の日焼け止めを選びましょう。
紫外線対策は、やけどや肌老化を防ぐだけでなく、皮膚がん予防にもつながります。
日常のちょっとした意識で、大切な肌を守ることができます。
まとめ:熱は目に見えない
夏は楽しいイベントが多い季節ですが、思わぬやけどや紫外線の影響にも注意が必要です。
ちょっとした工夫と心がけで、大きなケガやトラブルを防ぐことができます。
自分や家族の肌を守りながら、安心して夏を過ごしましょう。
正しい知識と準備で、楽しい思い出をたくさん作ってくださいね。
「安全」も「楽しさ」も、どちらも大切にできる夏にしましょう。
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Wrote this articleこの記事を書いた人

あかぐり
クレジットカードを使い続けて10年以上。初めてクレジットカードを作る人に向けて、また、サイトに来てくれた人の経験や知識に「ちょい足し」するべく、クレジットカードの実体験とお金に関する情報を発信しています。