
「お茶の出し方すら知らないなんて」と顔を顰めたベテラン社員は、会社の新卒募集のポスター作成を「作り方を知らない」という理由で諦めた
こんな自分にも入社1年目の時代がありました。
同期で入社した子が来客用のお茶を入れるために給湯室へ急須を取りにいったところ、お茶を淹れる様子を見ていた社歴10年以上のベテラン社員(他部署)から「お茶の淹れ方すら知らないのか」とチクリと嫌味を言われたと。
言われた子はプンスコしながら私に「こんなこと言われた、なんだありゃ」と言っていました。うーん、漫画に出てきそうな発言。
なんだか昭和の話みたいですが、平成に起きたことです。ベテラン社員は昭和生まれですけど…
そんなお茶発言をしたベテラン社員(他部署)の方は、会社の新入社員を募集する業務を担当していました。自分が所属する部署の募集のため、その方と話す機会があったのですが、その時ベテラン社員が言った言葉が
「会社の新卒募集のポスターの作成は、作り方を知らないので作らない」
というもの。思わず苦笑いです(本当は苦笑いでは済みません)。
面倒くさいが明日を楽にする
そんな、作り方を知らないから作らないなんて、それで新入社員が来てくれなかったらどうするの、なんのための社員の募集なの、人手不足の部署はそのままになっちゃう、機会的・時間的損失が・・・
と色々突っ込みたくなります。今の時代、楽をするためにこのようなサービスがあるのですからどしどし使い倒すという方法もあります。
どちらかといえば、知らないというより「面倒くさいので作らない」がベテラン社員の心中だと思いますが、そんな話は山ほどあるのでしょう。
やったことがあること・知っていることは安心・安全で一個人にはよいのでしょうが、全体最適の考え方からすると恩恵はありません。
知らないことは不安がいっぱい、目先の不安から逃げるのであれば今まで通りがいいじゃない!ということになるのでしょう。しかし、コロナ禍の際は押印のために出社するというニュースがあったように、時として不幸も生みます。
DXも実現するための経営としての仕組みの構築が伴っていなければ、誰も変革に着手せず「うちの部署は関係ない」「あー忙しい」というパターンに陥ります。
誰もハッピーになりません。ですが、現状を楽にするというのも苦労と労力が必要になるのも事実です。
多大な苦労と労力を払い、ちゃんとした成功事例もあります。力技の印象があったかもしれませんが、行政手続きのはんこ廃止はデジタル化を推し進めた事例でもあります。はんこが悪いのではありません、無駄な押印を廃止したのであって、世の中にはこんなに便利なはんこもあるのです!
これを使えばオムツなどに逐一お名前を書く必要なく、押すだけで済みます。なんて便利なんでしょう。
そうです、無駄がよくないのであって、使い方によっては楽を生み出してくれるものはたくさんあるもの。このはんこのように。
現在あるものを否定せず、どうしたら明日を楽にできるのか腐心し、苦労を厭わず現状と戦っている方々を心から応援します。
<記事を作成するにあたって参考にしたサイト>
Books &Apps 実は、やらない理由は「失敗が怖い」「やり方がわからない」ではなく「面倒くさい」ではないですか?
https://blog.tinect.jp/?p=61807(参照:2025-05-22)
プレジデントオンライン 「ハンコ廃止はハンコのためだけに非ず」日本の押印文化が抱える本当の問題点
https://president.jp/articles/-/39415?page=2(参照:2025-05-22)
経済産業省 デジタルガバナンス・コード 実践の手引き(要約版)
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dx-chushoguidebook/tebiki-yoyaku.pdf(参照:2025-05-22)
東洋経済オンライン 中小企業「そうだ、DXしよう」大抵失敗する3大理由
https://toyokeizai.net/articles/-/622862?page=2(参照:2025-05-22)
NHK 政治マガジン 最初の一手は「はんこをやめろ」
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/45909.html(参照:2025-05-22)
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国民が元気であり続けるために【雑談】
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Wrote this articleこの記事を書いた人

あかぐり
クレジットカードを使い続けて10年以上。初めてクレジットカードを作る人に向けて、また、サイトに来てくれた人の経験や知識に「ちょい足し」するべく、クレジットカードの実体験とお金に関する情報を発信しています。