ゴールデンウィーク明け、「もう無理です」と退職の意思を伝える人がいます。
経営者や上司からすれば突然のように見えるかもしれませんが、当人からすれば「とうに限界は過ぎていた」のです。
ここでは、連休明けに退職を決意する人たちの10の理由をご紹介します。
もしあなたの職場でも同じような声が上がっているなら、それは偶然ではないかもしれません。
1. 休み中に「心が平常に戻った」から
普段は麻痺していたけれど、休暇で一息ついたとたん、自分がどれほど疲弊していたかに気づく──。
「毎日怒鳴られるのが当たり前だった」「昼休憩を取るのが怖かった」など、冷静になってようやく「おかしさ」を自覚するのです。
休みが取れない場合は、心の平常を取り戻すことは難しいです。加えてそもそも、休みが取れない会社がおかしいのです。あなたの会社が休みをくれない、サービス残業が当たり前であるのならば、その職場にいるべきか考え直す必要があります。
2. 心身が悲鳴をあげている
「明日からまた会社か」と思った瞬間、胃がズキズキ痛む。体は正直です。
「自分がサボってるんじゃない。心と体が拒否しているんだ」と気づいた時、辞めるという選択肢が現実味を帯びてきます。
こう言うと「弱い」「根性がない」などと言う人間がいますが、心身が悲鳴をあげている人を無理してこれ以上働かせる必要があるのかは、考えた方がいいでしょう。
環境を変えれば心身が元気になり、より良いパフォーマンスが出るようになったのであれば、そちらの方が全体最適ではないでしょうか?
根性がないのか、それとも環境があってないのかは、環境を変えたときにわかるはず。
自分にとって最適な環境はどこなのか、常に考えておきましょう。適性はやってみないと分からないことが多いので、様々なことに少しずつ取り組むことで、自分自身を理解することができますよ。この経験は後々にあなたにとっての財産になるはず。
3. 「やりがい」より「生活」の厳しさに気づいた
サービス残業、低すぎる給与、昇給の見通しなし。
やりがいはあるけれど、生活が崩壊寸前──。
休暇中にお金と時間を自由に使えたことが、逆に今の職場の問題を鮮明にさせます。
この気づきは重要です。ぜひ、次のアクションに繋げていただけますよう。
4. 他人の普通の生活と比べてショックを受けた
家族や友人と連絡を取っていて、「あれ?みんな定時で帰ってるの?」と気づく。
自分だけが常に緊張して働いている。比較したくなくても、どうしてもしてしまう。
そして、見えない不公平に心が折れます。
5. 副業や転職活動が進んだから
連休中に履歴書を書き、オンライン面接を受け、別の世界とつながった人もいます。
「今の会社がすべてじゃない」と感じたその瞬間、心はもう動き始めています。
6. あの上司の顔が浮かんで絶望した
「またあの人と話さなきゃいけないのか…」
出社前夜、名前を聞いただけで気分が沈む上司。
理不尽、圧力、マウント──人間関係が辞める一番の理由だというのは、よくある話です。
7. 会社の未来が見えなかった
売上減、社員の大量離職、経営陣の不信──。
「このままじゃ沈む」と察した人ほど早く動きます。
社員は意外と会社の“気配”に敏感なのです。
8. 「自分を大切にしよう」とやっと思えた
休暇中に読んだ本、出会った人、過ごした時間の中で、「もっと自分を労わってもいいんだ」と感じた。
自己犠牲が美徳だと思っていたけど、限界の中でようやく“自分”に目を向ける人も多いのです。
9. 「辞めて正解だった人」が眩しすぎた
SNSや知人の「辞めて人生変わった」「あの地獄から抜け出して本当に良かった」という投稿。
そこには“明るさ”があり、“自由”があり、“幸福感”すらある。
その一言一言が、背中を押します。
10. 「あと40年この生活」は地獄すぎる
連休中にふと思った。「この生活が定年まで続くのか…?」
それは絶望でもあり、目覚めでもあります。
この気づきに至った人は、もう止まりません。
その会社、本当に大丈夫?――「不祥事の匂い」がする職場の共通点
連休明け、ふと感じた。「この会社、なんかヤバい気がする」
それは、気のせいではないかもしれません。
企業が不祥事を起こすとき、たいていは“前兆”があります。
そして、その兆候を誰よりも早く感じ取るのは、現場で働く従業員です。
今回は「この会社、いずれニュースになる」と感じさせる、危険な職場の特徴をいくつかご紹介します。
1. 内部告発を“裏切り者扱い”する会社
「黙ってろ」「余計なことはするな」
こうした空気が支配する組織では、不正が内部で正されることはありません。
パワハラ・横領・改ざん――黙認された問題が、いずれ企業そのものを壊します。
2. トップが“感情”で指示を出す
「昨日は売上を伸ばせと言ったのに、今日は在庫を絞れ?」
上層部が数字ではなく“気分”で方針を変える会社は、現場に混乱と疲弊しかもたらしません。
経営の一貫性がない企業に、持続可能な未来は期待できません。
3. 「理念」がスローガンでしかない
社訓では「誠実・信頼・お客様第一」と掲げながら、現場では数字のために無理を強いる。
口では立派なことを言いながら、やってることが真逆──。
こうした企業では、いつか“言行不一致”が暴かれます。
4. 誰も責任を取らない
何か問題が起きるたびに「担当者が悪かった」「現場の判断ミス」と個人に押し付ける会社。
組織としての責任を取らず、リーダーが逃げる文化は、不祥事を加速させます。
ビッグモーター、ジャニーズ問題…共通するのは責任逃れ体質でした。
5. 離職者が異常に多いのに改善されない
「辞める人が多い」=「問題がある」のは明白。
それなのに何もしない、あるいは「人材が育たない」と責任転嫁する。
このような企業は「人を使い潰す」ことに慣れており、倫理より都合が優先されます。
6. 「こんなことで辞めるの?」という言葉が飛び交う
退職者への陰口、SNS監視、同調圧力…。
こうした空気は「問題を表に出させない」ための無意識な防衛反応。
実は、会社ぐるみで不祥事を未然に握りつぶす体制ができていることもあります。
不祥事の先にあるのは、倒産か、崩壊か
ニュースで報じられる不祥事の多くは、「突然」のように見えて、内部ではずっと前から腐っていました。
データ改ざん、顧客情報の不正使用、不正経理…。
見てみぬふりをして、時には悪事に加担してきたツケが、最終的に社員全員に跳ね返ってくるのです。
見極めのポイントは「隠す空気があるか」
いい会社は、間違いを正す文化があります。
危ない会社は、間違いを隠す文化があります。
その違いを感じたとき、早めに離れる決断は「逃げ」ではなく「予防」です。
そして、あなたの違和感は、未来からの警告かもしれません。
「気づけた」今が、いちばん安全なタイミングです。
最後に
ゴールデンウィーク明けの退職は、衝動ではなく冷静な判断です。
会社からすれば突然かもしれませんが、従業員にとっては「ようやく踏み出せた一歩」。
この選択が誰かにとっての新しい人生のスタートになるなら、それはきっと正解なのです。
どうぞこの気づきを活かして、あなたの人生の岐路にしていただきたいと思います。