そんな話は山ほどある、では済まされない【雑談】

そんな話は山ほどある、では済まされない【雑談】
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消毒の有用性を実証した英雄

センメルヴェイス・イグナーツ、ご存知の方もいるかもしれません。

手洗いなどの消毒法の先駆者として知られ、劇的に産婦の死亡率を下げることが出来ることを発見した方です。

センメルヴェイスはウィーン総合病院の産科医長でした。

当時、病棟は第一産科と第二産科に分かれていたのですが、産褥熱(さんじょくねつ:分娩時によって生じた傷に細菌が感染し、高熱が続く状態のこと)での死亡率に大きな差がありました。

第二病棟は死亡率が3%に対し、第一病棟は10%。死亡率に影響を与えているものは何か?センメルヴェイスはこの謎に取り組みました。

大きな違いは働いている人間が違うということでした。第一産科は医学生の教育のための医院であるのに対し、第二産科では助産婦だけが勤務していました。

医学生は頻繁に死体を解剖して、死体の血を服につけたまま産科病棟へ来ました(今では考えられない話ですが、当時は目に見えない細菌がよく知られていなかったのです)。

最終的に、センメルヴェイスは、「手についた微粒子」が、第一産科の中で解剖室から患者に移されているのだと結論付けた。この考えは、死亡率の低い第二産科の見習い助産師が解剖に参加せず、遺体と接触していないことにも裏付けられていた。

引用:ウィキペディア センメルヴェイス・イグナーツ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%84(参照:2026-01-03)

解決策として、薬品を使って手を洗浄する、という消毒法をセンメルヴェイスは提示しました。

その結果、第一産科の死亡率は劇的に下がりました。

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死亡率を下げても非難轟々

なんと、第一産科の死亡率は第二参加を下回る快挙を成し遂げました。

ですが、「清潔さ」が産褥熱を撲滅するという事実は、当時の医師には受け入れられませんでした。

センメルヴェイスの成果が拒絶された現象は、頑迷な保守性の例として心理学的分析の対象とされている。(中略)
結局、センメルヴェイスの考えは当時の医学界で拒絶された。彼の説は、より些細な点で反発を招いた節があった。例えば社会的に高尚な地位にある紳士を自認する一部の医者たちは、自分たちの手が不清潔なのだと示唆するようなセンメルヴェイスの説を受け入れがたかったのである。

引用:ウィキペディア センメルヴェイス・イグナーツ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%84(参照:2026-01-03)

受け入れられない理由のひとつが「高尚な地位にある自分たちは汚れてないもん」という保身的な考えなんて・・・。彼はその後、追放されてしまいます。

センメルヴェイスはその後、(産科医の悪口もたくさん記載した)科学的根拠基づく正しい論文を書きます。

しかし、その論文は認められませんでした。

彼は発狂したと思われ、精神科病院へ入院させられ、そのわずか14日後に亡くなりました。


そんな話は山ほどある、では済まされない

彼の偉業が認められたのはその数十年後。

手洗いうがいは感染症予防に効果的である、もはや常識ですが、常識になる前はセンメルヴェイスのように科学的根拠を示しても批判や中傷の的になってしまう。

なんとアホな・・・と思ってしまいますが、残念ながら史実です。

権力が己の立場を守ろうとして新しい発見や真実を潰した悪しき例です。

そんな話は山ほどあるのでしょうが、素通りしてよい話ではありません。

「世の中なんてそんなものさ」のような訳知り顔の返答、そして変化を受け入れない姿勢がこういった保身的な話を生み出すかと思うと、薄寒くなります。

そして、薄寒くなるのはとても他人事とは思えないから。自分も知らないうちにセンメルヴェイスを批判する側に回っていないかと怖くなるのです。

この話をホラーと捉えるのか、「権力を持った人間がアホだと大変なことになるな、HAHAHA」と笑い話にするかは人によりますが、多くの方の健康と幸せに貢献したセンメルヴェイス氏に感謝とご冥福をお祈りいたします。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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Wrote this articleこの記事を書いた人

あかぐり

あかぐり

クレジットカードを使い続けて10年以上。初めてクレジットカードを作る人に向けて、また、サイトに来てくれた人の経験や知識に「ちょい足し」するべく、クレジットカードの実体験とお金に関する情報を発信しています。

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