生まれてくる赤ちゃんを守るために、梅毒の検査と治療をしましょう【無料で検査が受けれます】

生まれてくる赤ちゃんを守るために、梅毒の検査と治療をしましょう【無料で検査が受けれます】
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近年、日本国内で梅毒の患者数が増加しています。

梅毒は、適切に治療すれば治る病気ですが、放置すると深刻な健康被害を引き起こすこともあります。特に妊娠中の女性が梅毒に感染すると、赤ちゃんにも影響を及ぼす可能性があります。

生まれてくる赤ちゃんの健康を守るために、梅毒について正しく知り、早期の検査と治療を心がけましょう。


梅毒とは?

梅毒は、「トレポネーマ」という細菌によって引き起こされる感染症です。

梅毒は、梅毒トレポネーマという病原体による感染症(人から人にうつる病気)で、感染すると全身に様々な症状を引き起こします。梅毒トレポネーマは口や性器などの粘膜や皮膚から感染するため、性的な接触(他の人の粘膜や皮膚に直接触ること)が主な感染経路となっています。

 

梅毒に感染すると、3週間から6週間程度の潜伏期間を経て様々な症状が現れ、治療をしないまま放置していると、数年から数十年の間に心臓や血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死に至ることもあります。発症後は症状が軽くなったり一時的に消えたりする時期があるため、感染に気付きにくく、治療の開始が遅れてしまう危険があります。

引用:政府広報オンライン 梅毒患者が急増中!検査と治療であなた自身と大切な人、生まれてくる赤ちゃんを守ろう
https://www.gov-online.go.jp/article/202403/entry-5789.html(参照:2025-07-20)

初期には、しこりや赤み、発疹などの症状が現れますが、自然に消えることも多く、「治った」と勘違いして放置されるケースがあります。しかし、症状がなくなっても体内では感染が進行していることがあります。

主な症状

・性器や口の中に小豆から指先くらいのしこりや痛みの少ないただれができる

・痛み、かゆみのない発疹が手のひら、足の裏、体中に広がる

・上記の症状が消えても感染力が残っているのが特徴である

・治療をしないまま放置していると、数年から数十年の間に心臓や血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、時には死にいたることもある

引用:厚生労働省 性感染症 梅毒
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/syphilis.html(参照:2025-07-20)

妊娠中の梅毒感染と赤ちゃんへの影響

妊娠中の女性が梅毒に感染すると、胎盤を通じて赤ちゃんに感染することがあります。

妊娠中の梅毒感染は特に危険です

妊娠している人が梅毒に感染すると、母親だけでなく胎盤を通じて胎児にも感染し、死産や早産になったり、生まれてくるこどもの神経や骨などに異常をきたすことがあります(先天梅毒)。

生まれたときに症状がなくても、遅れて症状が出ることもあります。

引用:厚生労働省 性感染症 梅毒
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/syphilis.html(参照:2025-07-20)

しかし、妊娠中に適切な治療を受けることで、赤ちゃんへの感染を防ぐことが可能です。早めの対策が大切です。


梅毒の感染が急増中

梅毒の感染が急増しており、厚生労働省が注意喚起をしています。「自分には関係ない」と思っている方も多いですが、誰でも感染する可能性があります。

症状が出にくい時期もあるため、知らない間に他人にうつしてしまうケースもあります。

また前述の通り、妊娠中に感染すると赤ちゃんに影響を及ぼすリスクもあります。

日本では1948年から梅毒の発生について報告の制度*がありますが、報告数は、年間約11,000人が報告された1967年以降、減少していました。

ところが2011年頃から報告数は再び増加傾向となりました。2019年から2020年に一旦減少したものの、2021年以降大きく増加しています。2022年以降は年間10,000例を超える報告がされており、注意が必要な状況が続いています。​
*1999年に制度の変更がありました。

引用:厚生労働省 性感染症 梅毒
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/syphilis.html(参照:2025-07-20)
生まれてくる赤ちゃんを守るために、梅毒の検査と治療をしましょう【無料で検査が受けれます】:引用 厚生労働省 梅毒 推移
引用:厚生労働省 性感染症 梅毒
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/syphilis.html(参照:2025-07-20)
生まれてくる赤ちゃんを守るために、梅毒の検査と治療をしましょう【無料で検査が受けれます】:引用 厚生労働省 梅毒 年齢別
引用:厚生労働省 性感染症 梅毒
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/syphilis.html(参照:2025-07-20)

検査と治療について

現在、多くの自治体で妊婦健診の一環として梅毒の検査が行われています。

この検査は無料で受けられる場合が多く、採血による簡単な検査です。

陽性の場合は、医師の指導のもと、ペニシリンなどの抗生物質で治療します。治療を受ければ、梅毒は治る病気です。

梅毒の具体的な治療方法については、病気の進行具合や医師の判断にもよりますが、一般的にはペニシリンなどの抗菌薬の注射や内服で治療します。場合によっては入院の上、抗菌薬の点滴による治療を行うこともあります。なお、内服薬は、医師が治療終了と判断するまで確実に飲み続けることが大切です。

引用:政府広報オンライン 梅毒患者が急増中!検査と治療であなた自身と大切な人、生まれてくる赤ちゃんを守ろう
https://www.gov-online.go.jp/article/202403/entry-5789.html(参照:2025-07-20)

妊婦健診には必ず行くことが大切

妊婦健診は、赤ちゃんとお母さんの健康を守るために欠かせない大切な機会です。梅毒をはじめとする感染症の検査も行われ、もしも異常が見つかれば早期に治療ができます。

特に梅毒は、母子感染すると赤ちゃんに障害が残ることもあるため、早期発見・治療が重要です。

「体調が良いから行かなくても大丈夫」と思わず、定期的に健診を受けましょう。健診を受けることで、赤ちゃんが安全に育っているかどうか確認できます。

自治体によっては健診費用の助成もありますので、積極的に利用しましょう。

出産育児一時金や、出産手当金、児童手当、乳幼児医療費助成制度など様々な補助金・助成金の制度があります。
詳細は加入する健康保険や各自治体にお問合せください。
また、出産に当たって、保健上必要であるにもかかわらず、経済的な理由で病院又は助産所に入院できない妊産婦の方を対象に、その費用を助成する「入院助産(出産費用の助成)」の制度があります。

引用:東京都 福祉局 妊娠がわかったら
https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/shussan/kenkou/syussan(参照:2025-07-20)
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赤ちゃんの命と健康を守るために、妊婦健診は必ず受けてください。

妊婦健診に必ず行きましょう
妊婦健診(初期)で、お母さんが梅毒にかかっているかどうかを調べる血液検査があります。陽性と診断された場合は適切な治療を受けることで、赤ちゃんが先天梅毒となるリスクを減らすことができるため、早めの検査・治療がとても大切です。

なお、治療で使われるペニシリンは、赤ちゃんにも安全な薬であり、お母さんの梅毒の治療に加え、胎盤を通過して、赤ちゃんの梅毒感染予防にも作用することが期待されます。

引用:政府広報オンライン 梅毒患者が急増中!検査と治療であなた自身と大切な人、生まれてくる赤ちゃんを守ろう
https://www.gov-online.go.jp/article/202403/entry-5789.html(参照:2025-07-20)

パートナーも一緒に検査を

妊婦さんが治療しても、パートナーが未治療の場合は再感染のリスクがあります。

特に妊娠中に母親が梅毒に感染していると、生まれてくる赤ちゃんに「先天梅毒」という深刻な病気を引き起こす可能性があります。

そのため、自分だけでなく、パートナーも一緒に検査を受けることがとても大切です。

夫婦やカップルで協力して検査を受けることで、感染を未然に防ぎ、赤ちゃんの命と健康を守ることにつながります。

パートナー間での梅毒の再感染を防ぐためにも、二人で検査・治療を行うことが基本です。

「自分は症状がないから大丈夫」と思っていても、梅毒は無症状のことも多く、知らない間に感染が広がることがあります。

保健所の検査は匿名・無料で受けられるので、ぜひカップルで一緒に相談してみてください。


匿名・無料で受けられる検査もあります

各自治体の保健所では、匿名・無料で梅毒やHIVなどの性感染症検査を受けることができます。

名前を伝える必要がないため、プライバシーが守られ、安心して相談できます。

特に梅毒は早期発見・早期治療が重要ですので、「少し心配だな」と感じたら、気軽に利用しましょう。

事前予約が必要な自治体もありますので、各保健所のホームページや電話で確認してみてください。

例えば東京都は、HIVと梅毒の検査が匿名・無料で受けることができます。

西武新宿駅前にHIV・梅毒の通常検査(匿名・無料)ができる場所があることを、知っていましたか?
それが「東京都新宿東口検査・相談室」です。電話・WEBでの予約制です。

引用:東京都 保険医療局 東京都新宿東口検査・相談室(平日、夜間、土・日/HIV・梅毒検査)
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kansen/info/aids/aids/kensa/kensa_yakan(参照:2025-07-20)
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自治体によっては土日や夜間に実施しているところもあります。

誰でも利用できる公的サービスですので、悩みを一人で抱え込まずに、まずは相談してみることが大切です。


まとめ

引用:厚生労働省 性感染症 梅毒
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/syphilis.html(参照:2025-07-20)

梅毒は、誰でも感染する可能性のある病気です。

感染の背景や経路は様々であり、特定の人や集団を責めることなく、社会全体で予防と対策を進めることが大切です。

赤ちゃんの健康を守るためにも、自分とパートナーの健康を守るためにも、定期的な検査と早めの治療を心がけましょう。

<記事を作成するにあたり参考にしたサイト>
厚生労働省 性感染症 梅毒
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/syphilis.html(参照:2025-07-20)
政府広報オンライン 梅毒患者が急増中!検査と治療であなた自身と大切な人、生まれてくる赤ちゃんを守ろう
https://www.gov-online.go.jp/article/202403/entry-5789.html(参照:2025-07-20)
東京都 福祉局 妊娠がわかったら
https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/shussan/kenkou/syussan(参照:2025-07-20)
東京都 保険医療局 東京都新宿東口検査・相談室(平日、夜間、土・日/HIV・梅毒検査)
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kansen/info/aids/aids/kensa/kensa_yakan(参照:2025-07-20)

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Wrote this articleこの記事を書いた人

あかぐり

あかぐり

クレジットカードを使い続けて10年以上。初めてクレジットカードを作る人に向けて、また、サイトに来てくれた人の経験や知識に「ちょい足し」するべく、クレジットカードの実体験とお金に関する情報を発信しています。

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