
災害への備えといえば、水や缶詰、レトルト食品をイメージする人が多いのではないでしょうか。
もちろんそれらは欠かせませんが、非常時に「お菓子」を備えておくことも実はとても大切です。
お菓子はカロリー補給がしやすいだけでなく、慣れ親しんだ味が心を落ち着けてくれる効果もあります。特に子どもや高齢者にとっては、食べやすさや安心感につながる大きな存在です。
普段の生活にある身近なお菓子を少し工夫して備えておけば、「いざという時」にきっと役立ちます。本記事では、非常食としておすすめのお菓子や、備蓄の際に気をつけたいポイントをご紹介します。
楽しく、そして美味しく続けられる防災対策を一緒に考えていきましょう。
非常食にお菓子を備えるメリット
手軽にカロリーが取れる
非常時には調理の手間をかけず、すぐにエネルギー補給できる食品が重宝されます。
お菓子は糖分や脂質を多く含み、短時間で効率的にカロリーを摂取できるのが特徴です。特にチョコレートやビスケットは、小さな量でも満足感があり、活動のエネルギー源となります。
火や水が使えない場面でも、そのまま食べられる点は大きな利点です。普段から食べ慣れている味なので、拒否感なく口にできるのも安心です。
非常食のメニューに組み込めば、栄養と満足感の両方を補いやすくなります。お菓子は「非常時の即戦力」として心強い存在といえるでしょう。
子どもや高齢者も食べやすい

非常時には食欲が落ちたり、硬いものが食べにくくなるケースもあります。
そんなときでもクッキーやゼリー、ウエハースなどのお菓子は口当たりがやさしく食べやすいのが特徴です。高齢者にとっては咀嚼や消化の負担が少なく、子どもにとっては安心感のある味で食欲を促します。
小分け包装のお菓子なら衛生的に配布もしやすく、家族や避難所でのシェアにも便利です。栄養バランスを意識しつつ、幅広い世代が食べられるラインナップを用意すると安心です。
非常時に「誰でも食べられる食品」があることは、備蓄全体の価値を高めます。お菓子はまさにその役割を果たせるアイテムです。
不安な状況で「ホッとする」心理的効果
災害時は大人も子どもも大きなストレスや不安を感じやすくなります。そんなときに甘いお菓子やなじみのある味を口にすると、気持ちが落ち着き「ホッとする」効果が期待できます。
糖分の摂取は脳を活性化させ、心の安定にもつながります。特に避難生活では緊張が続きやすく、安心感を与える食品の存在は大切です。
お菓子はただの嗜好品ではなく、「心の非常食」としての役割も持っています。小さな喜びや安心感があることで、困難な状況を乗り越える力になります。
備蓄の中にお菓子を加えることは、心身両面での防災につながるといえるでしょう。
おすすめのお菓子の種類

チョコレート:高カロリーで小分け保存に便利
チョコレートは少量でも高カロリーを補給できる、非常時に心強いお菓子です。
小分け包装されているものが多く、衛生的に保存・配布しやすいのも利点。溶けやすい点には注意が必要ですが、冬場や冷暗所であれば長期保存も可能です。
糖分による脳のリフレッシュ効果も期待でき、気持ちの切り替えに役立ちます。甘さによる安心感も大きく、子どもから大人まで幅広く好まれるのが魅力です。
こちらの商品はチョコブラウニー。ブラウニーなので、溶けにくいです。
ビスケット・クラッカー:腹持ちがよく常温保存可
ビスケットやクラッカーは乾燥食品のため、長期保存に適しています。
水や火を使わずそのまま食べられ、避難生活中の腹持ちにも効果的です。甘いタイプと塩気のあるタイプを揃えておくと、味に変化をつけやすく飽きにくい点もメリット。
小袋に分けられた商品なら配布や持ち運びも簡単です。非常食としてはもちろん、普段のおやつとしても消費しやすいのが利点です。
ハズレがないのがグリコのビスコ。賞味期限が5年6ヶ月でとっても長い!
サンドしてあるクリームもクセがなく飽きのこない美味しさです。
キャンディ・ラムネ:熱中症対策や口の渇きに役立つ
キャンディやラムネは糖分補給に加え、口の渇きを和らげる効果があります。特に夏場の避難時には、塩分入りキャンディが熱中症対策として有効です。
小さなサイズで持ち運びやすく、子どもでも安心して食べられるのが特徴。
保存性も高く、常備しておけば幅広いシーンで活躍します。ちょっとした気分転換や口寂しさを和らげる役割も担います。
キャンディについては、長期保存用の缶に入ったパイン飴が販売されています。パイン飴、美味しいですよねえ。慣れ親しんだ味です。
ドライフルーツ・ナッツ:栄養価が高く長期保存可能
ドライフルーツやナッツはビタミン・ミネラルが豊富で、栄養バランスの補助に最適です。
非常食の多くは炭水化物中心になりがちですが、これを加えることで不足しがちな栄養を補えます。ナッツは良質な脂質を含み、満腹感を得やすいのもポイント。
ドライフルーツは自然な甘みがあり、子どもでも食べやすいのが魅力です。常温保存が可能で、ローリングストックにも向いています。
おやつだけでなく、ビールにも、ウイスキーのロックにも合うミックスナッツ。防災のお供にもなります。
羊羹やエナジーバー:災害時向けに特化した商品もある
羊羹やエナジーバーはコンパクトで持ち運びやすく、非常時に素早くエネルギーを補給できます。
近年は「非常食用」として長期保存可能な商品が多く販売されています。小分けになっているため、配布や分量調整もしやすい点が便利です。
羊羹は和の甘味として、年配の方にも受け入れやすい食品です。エナジーバーは栄養強化タイプもあり、効率的に体をサポートしてくれます。
美味しすぎてすぐに食べてしまう羊羹が井村屋の「チョコえいようかん」。おやつとして食べるとすぐになくなってしまって備蓄になりません(個人の感想です笑)。
こちら、著者からの評価だけでなくAmazonのレビュー評価もとてもいい商品です。よかったら、のぞいてみてくださいね。
備蓄するときの注意点

保存期間を確認し、定期的に入れ替える
非常食用のお菓子は、製品ごとに賞味期限が異なります。長期保存可能といっても、数か月~数年の幅があるため注意が必要です。
定期的にチェックし、期限が近づいたら普段のおやつとして消費するとムダがありません。入れ替えのタイミングを決めておけば、安心して備えられます。
常に新しい状態をキープできるので、いざというときの不安も軽減されます。
消費した分を買い足すローリングストック
ローリングストックとは「普段食べて、減った分を買い足す」備蓄法です。
非常食のお菓子も同じように回転させることで、賞味期限切れを防げます。普段から食べ慣れたものを常備できるので、災害時にも違和感なく食べられるのがメリット。
まとめ買いではなく、日常生活とリンクさせる点がポイントです。結果的に備蓄が自然に継続できる習慣になります。
夏場は溶けやすいチョコなどに注意
チョコレートやグミなどは、高温多湿の環境で溶けたり変質したりする可能性があります。
特に夏場は、保管場所を工夫することが大切です。冷暗所を選んだり、温度変化の少ない場所に置くと安心です。どうしても不安な場合は、夏は他のお菓子を中心に備える方法もあります。
保存環境を考慮すれば、無駄な廃棄を減らせるのがメリットです。
アレルギーや年齢に配慮する
お菓子を備蓄するときは、食べる人のアレルギーや年齢を考慮しましょう。
ナッツや乳製品、小麦などはアレルゲンになりやすいため要確認です。子どもや高齢者には、噛みやすさや食べやすさも重要なポイントです。
複数人分を備えるなら、幅広い層が安心して食べられる種類を選ぶのがおすすめ。結果として「誰でも食べられる備蓄」ができ、安心感が増します。
お菓子以外の備蓄品について考える

お菓子以外の備蓄も少しずつ揃えよう
非常食としてお菓子を備えるのは手軽で有効ですが、それだけでは栄養バランスに偏りが出ます。
少しずつ、缶詰・レトルト食品・乾麺など主食や副菜になるものも揃えていきましょう。急にまとめて買うと出費がかさむため、普段の買い物のついでに少しずつ加えるのが負担を減らすコツです。
種類を増やすことで、飽きずに食べ続けられるメリットもあります。非常時に「お菓子+主食・副食」のセットがあると安心感がぐっと増します。
非常用トイレは必須 トイレ故障の時にも便利
断水や停電時にはトイレが使えなくなるケースが多く、非常用トイレは必須アイテムです。
衛生環境が悪化すると、感染症や体調不良の原因になるため備えておくことが重要です。特に家庭に高齢者や子どもがいる場合は、安心して排泄できる環境を確保することが心の安定にもつながります。
災害だけでなく、水道工事や停電など日常のトラブル時にも役立つのが大きなメリットです。使い捨てタイプなら処理も簡単で衛生的です。
飲み水は7日分あると安心
飲料水は最低でも1人1日3リットルが目安とされ、7日分あれば長期化する避難生活でも安心です。
水は飲むだけでなく、薬の服用や簡単な歯磨きなど衛生面にも必要です。ペットボトルをケースで購入しておけば、ローリングストックとして普段から活用できます。
水道が復旧してもすぐに安全とは限らず、備蓄しておいた水が命を守るライフラインとなります。災害だけでなく猛暑日や断水時にも役立ち、備えの幅が広がります。
常備薬と体温計は防災バッグに入れておこう
非常時には病院にすぐ行けないため、普段服用している薬を必ず防災バッグに入れておきましょう。
持病の薬に加え、頭痛薬・胃薬・絆創膏・消毒液などもあると安心です。体温計も一緒に入れておけば、体調不良や感染症の兆候にいち早く気づけます。
災害時は体調を崩しやすいため、薬と体温管理が命を守る手段になります。普段からバッグにセットしておけば、避難の際に慌てて準備する必要がなく安心です。
まとめ
非常食としてのお菓子は、手軽にカロリーが取れたり、子どもや高齢者でも食べやすかったりと多くのメリットがあります。さらに、不安な状況で「ホッとする」心理的な支えにもなる点は大きな強みです。
しかし、お菓子だけでは栄養や生活必需品が不足してしまうため、主食・飲料水・非常用トイレ・常備薬といった備蓄品も併せて準備することが欠かせません。
日常の中でローリングストックを取り入れれば、無理なく続けられますし、いざという時に役立ちます。
お菓子を含む多様な非常食と生活用品をバランスよく揃えることで、心と体を守る安心の備えが完成します。
ランキングに参加しています。ポチッとしてもらうと、とても励みになります(^-^)/

記事が気に入ったら
フォロープリーズ!
Wrote this articleこの記事を書いた人

あかぐり
クレジットカードを使い続けて10年以上。初めてクレジットカードを作る人に向けて、また、サイトに来てくれた人の経験や知識に「ちょい足し」するべく、クレジットカードの実体験とお金に関する情報を発信しています。