ポンジ・スキームって何?気をつけたい投資詐欺について紹介

ポンジ・スキームって何?気をつけたい投資詐欺について紹介
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ポンジ・スキームとは?

「ポンジ・スキーム」とは、実際には運用を行わず、新しい出資者から集めたお金を既存の出資者への「配当」や「利益」として支払う詐欺手法です。

1919年ごろ、アメリカのチャールズ・ポンジという人物が行った詐欺が由来で、現在でも多くの詐欺事件にこの手法が使われています。実体のない投資で一見利益が出ているように見せかけ、資金をだまし取る非常に悪質な詐欺です。


典型的な手口と特徴

ポンジ・スキームは、「高配当を毎月保証」「元本割れなし」といった甘い言葉で勧誘されるのが典型です。

たとえば「毎月10%の利益が確実に出る投資がある」と持ちかけられ、初回の配当は実際に振り込まれます。これにより信頼してしまい、さらに資金を投入してしまうのです。

実際は新しい出資者から集めたお金を使って古い出資者に配当を払っているだけで、投資先の実体はありません。「紹介すれば報酬が入る」とマルチ商法のような構造になっていることも多く、被害が拡大します。SNSや知人の紹介を通じて広がるケースも増えており、外見上は信頼できそうに見える点がさらに厄介です。

ある日突然「出金ができない」「連絡が取れない」といった状況になり、詐欺だと気づいたときにはすでに手遅れというケースも多いです。少しでも不審な点があれば、関わらないことが一番の対策です。


実際にあった事例

日本でも仮想通貨や海外ファンドを装ったポンジ・スキームによる詐欺事件が多発しています。例えば、数百億円規模の詐欺事件では、「絶対に損をしない通貨がある」といった触れ込みで多くの高齢者や主婦が被害にあいました。

海外ではバーナード・マドフが起こした世界最大級のポンジ・スキーム事件が有名です。被害総額は約6兆円にも上りました。


なぜ騙されてしまうのか?

ポンジ・スキームに騙される理由の一つは、実際に「最初は配当が振り込まれる」という点にあります。

たとえば10万円を預けたら、翌月に1万円の配当が届き、「本物かも」と思ってしまうのです。また、「知人から紹介された」「有名人が宣伝していた」という安心感も判断を鈍らせます。

さらに、出資を急かされたり、「今だけのチャンス」と煽られることで冷静な判断ができなくなります。投資の知識が乏しい人ほど、「よくわからないけど儲かるなら」と参加しがちです。

「他の人もやっている」という同調圧力も心理的に強く働きます。こうした仕掛けが巧妙に組み合わさり、詐欺と気づかぬままお金を失ってしまうのです。


詐欺を見抜くためのチェックリスト

運用実態が不明確な投資話には乗らない

ポンジ・スキームを見抜くには、「そのお金が何に使われて、どう利益を生むのか」を明確に説明できるかがカギです。

たとえば「海外のファンドで運用している」「AIが自動で稼ぐ」など、具体性に欠ける説明しかない場合は要注意です。実際の投資先や運用内容を尋ねてもはぐらかされたり、資料の提示がないなら信頼できません。

また、「内容は企業秘密」「成功者だけが知っている」などの言い回しも典型的な詐欺の特徴です。「よくわからないけど儲かるらしい」投資には、絶対に手を出さないことが大切です。

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「元本保証」「高配当」はまず疑う

投資において「元本保証」や「毎月20%の高配当」は、基本的にありえない話です。市場には常にリスクがあり、確実に利益が出る商品は存在しません。

「絶対に損しない」「毎月10%の配当」など、耳障りのいい言葉には警戒が必要です。たとえば、過去のポンジ・スキームでは、実際には運用せずに新たな出資金を配当に見せかけていました。異常なまでの好条件を提示する投資話は、冷静に疑いましょう。

金融庁や消費者庁もこうした表現には注意喚起を出しています。信頼できる情報源で裏付けを取り、慎重に判断する姿勢が大切です。

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出金が自由にできるか、事前に確認

投資を始める前に、出金の条件を必ず確認しましょう。ポンジ・スキームの多くは「出金に制限がある」「しばらくは引き出せない」などと説明して、出金を遅らせます。

最初は少額の出金に応じて信用させる手口もありますが、徐々に出金できなくなるのが特徴です。「今は手続き中」「運用状況によって来月には可能」など、あいまいな説明が続く場合は要注意です。

契約書に出金条件が明記されているか、返金ルールが明確かもチェックしましょう。お金を預ける以上、自由に引き出せるかどうかは非常に重要なポイントです。不明確な点がある場合は投資しない判断も必要です。

金融庁登録の有無をチェック(未登録は危険)

投資を勧めてくる業者が「金融庁に登録されているか」は重要なチェックポイントです。金融商品取引業を行うには、原則として金融庁への登録が必要です。

登録されていない業者が投資話を持ちかけてくる場合、その時点で違法行為の可能性が高くなります。公式サイト(金融庁の「登録業者リスト」)で簡単に確認できます。

「登録準備中」「海外法人だから登録不要」などとごまかすケースも要注意です。金融庁の登録がない業者に大切なお金を預けるのは非常にリスクが高い行動です。安心・信頼できる業者を選ぶことが、詐欺から身を守る第一歩です。

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被害にあわないための心構え

どんなに魅力的に見える話でも、「本当にそれだけのリターンが見込めるのか?」と冷静に立ち止まって考えることが大切です。

契約書が曖昧、説明があいまい、リスクについて話さない――そうした業者や勧誘者は危険です。不安を感じたら、消費生活センター警察の相談窓口に連絡しましょう。

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まとめ

ポンジ・スキームは、あなたの信頼や不安を利用して、金銭をだまし取る巧妙な詐欺です。

「うまい話」には必ず裏があると心得ましょう。大切なお金を守るためには、少しでも疑問を持ったら立ち止まり、調べ、相談することが何よりの防御策です。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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Wrote this articleこの記事を書いた人

あかぐり

あかぐり

クレジットカードを使い続けて10年以上。初めてクレジットカードを作る人に向けて、また、サイトに来てくれた人の経験や知識に「ちょい足し」するべく、クレジットカードの実体験とお金に関する情報を発信しています。

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