禁煙するとお金がもらえるの?禁煙治療費補助金支給制度について解説

禁煙するとお金がもらえるの?禁煙治療費補助金支給制度について解説
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「禁煙したいけど、続くか不安」「禁煙外来は、お金がかかりそうで心配…」

そんなふうに悩んでいませんか?

実は今、禁煙することで費用の一部または全額が補助される制度があるのをご存知でしょうか?

健康面のメリットはもちろん、家計にも優しいこの制度を活用すれば、禁煙のハードルがぐっと下がります。

この記事では、禁煙治療にかかる費用、補助制度の内容、節約効果などをわかりやすく解説します。

禁煙外来とは?治療の流れと内容

禁煙するとお金がもらえるの?禁煙治療費補助金支給制度について解説:禁煙外来とは?治療の流れと内容

禁煙外来は、医師のサポートを受けながら禁煙に取り組む治療プログラムです。

禁煙治療とは、ある一定の基準を満たした喫煙者に対して行われるもので、12週間に5回の治療に健康保険が適用されます。禁煙治療では薬を使うだけでなく、専門の医療者から禁煙アドバイスをもらえるため、自力の禁煙と比べてより楽に確実に禁煙できます。

(中略)

健康保険を使った標準禁煙治療では、以下のような内容の治療を受けることができます。

1. ニコチン依存度の判定(問診などによってどれだけニコチンに依存しているか判定します)
2. 呼気一酸化炭素濃度測定(吐く息がたばこによってどのくらい汚れているか検査します)
3. ニコチン依存度に合わせた処方(状況によって貼り薬や飲み薬を処方します)
4. 禁煙に対するアドバイス(上手に禁煙できるコツをお伝えしたり、禁煙に対するモチベーションを高めます。施設によっては専任の看護師がカウンセリングを行います)

引用:厚生労働省 健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~
禁煙治療ってどんなもの?https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/tobacco/t-06-007(参照:2025-04-10)

2023年現在、厚生労働省からの指針により、かかりつけ患者の場合は、初診から最終回の診療までの全ての外来を、オンライン診療で行ってよいとなっています。

まず、禁煙外来を実施している医療機関を探してみましょう。

日本禁煙学会のウェブサイトでは、全国の禁煙外来を紹介しています。禁煙外来は時間がかかることが多いため、完全予約制の施設が多くなっています。電話やメールで確認をし、予約をとるとよいでしょう。

引用:厚生労働省 健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~
禁煙治療ってどんなもの?https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/tobacco/t-06-007(参照:2025-04-10)

禁煙治療を受けることのできる方

以下の要件[1]をすべて満たした方は、12週間に5回の禁煙治療に健康保険が適用されます。

1. ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)で5点以上、ニコチン依存症と診断された方
2. 35歳以上の場合、ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の方
3. 直ちに禁煙することを希望されている方
4. 「禁煙治療のための標準手順書」[1]に則った禁煙治療について説明を受け、当該治療を受けることを文書により同意された方

引用:厚生労働省 健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~
禁煙治療ってどんなもの?https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/tobacco/t-06-007(参照:2025-04-10)

[1]日本循環器学会、日本肺癌学会、日本癌学会、日本呼吸器学会
禁煙治療のための標準手順書(第8.1版).
2021.https://www.jrs.or.jp/information/jrs/publication/20210916112925.html

上記を満たしているかは、スクリーニングテスト等を受ける必要があるので、禁煙外来への受診をまず行いましょう。

条件を満たして健康保険を適用できれば、自己負担は3割で済みます。


治療にかかる費用は?自己負担額の目安

禁煙外来の標準治療は12週間で5回、健康保険等を利用した治療費の自己負担額は約2万円程度です。

引用:文京区公式サイト 禁煙外来治療費の助成
https://www.city.bunkyo.lg.jp/b027/p002780.html(参照:2025-04-10)

自己負担額は概ね2万円と考えればよいでしょう。


自治体の「禁煙治療費補助金支給制度」とは?

禁煙するとお金がもらえるの?禁煙治療費補助金支給制度について解説:自治体の「禁煙治療費補助金支給制度」とは?

市区町村ごとに、禁煙外来を受けた人に対し、費用の一部または全額を補助する制度が設けられています。

対象となる条件や申請方法は地域によって異なりますが、よくある条件は以下の通りです:

  • 居住地がその市区町村内であること
  • 医師の禁煙治療を12週間継続したこと
  • 領収書や診断書などの提出
  • 申請期限内に書類提出

たとえば、「○○市 禁煙 補助金」と検索すれば、対象となる自治体かどうかがすぐに分かります。

あなたのお住まいの自治体についても調べてみてくださいね。

自治体の取り組み例

文京区のサイトでは上限を1万円(医療機関が実施する禁煙外来治療費や薬剤費の自己負担分に対して)として助成を行なっています。

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東京都北区でも同様の助成を行なっています。

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青森県六ヶ所村が実施している禁煙外来治療費助成事業では全額が補助されます。

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全額補助をする健康保険組合も

さらに健康保険組合によっては、全額を補助してくれるところもあります!

ご自身が所属している健康保険組合に問い合わせてみてくださいね。


タバコがやめられないのは「意志が弱いから」ではありません

禁煙するとお金がもらえるの?禁煙治療費補助金支給制度について解説:タバコがやめられないのは「意志が弱いから」ではありません

「また吸ってしまった…」「今日こそやめようと思ったのに…」

そんなふうに自分を責めていませんか?

でも、まず知ってほしいのは――

タバコがやめられないのは「あなたの意志が弱いから」ではないということ。

タバコには強い依存性があり、れっきとした「ニコチン依存症」という病気です。

ニコチンは「脳に強い快感をもたらす」成分

ニコチン依存症とは、血中のニコチン濃度がある一定以下になると不快感を覚え、喫煙を繰り返してしまう疾患のことです。

タバコに含まれるニコチンは、体内に入ると急速に脳に達し、快楽物質ドーパミンの分泌を促します

これにより「吸うと気分がスッキリする」「落ち着く」と感じるのです。

ニコチンはドーパミンだけでなく、ノルエピネフリン(覚醒、食欲抑制)、セロトニン(気分の調整、食欲抑制)、アセチルコリン(覚醒、認知作業の向上)などの神経伝達物質の分泌にも関わっています。喫煙してニコチンを常時摂取するようになると、これらの神経伝達物質の調節をニコチンに委ねてしまい、自分で分泌する能力が低下します。そのため、禁煙したり、たばこを吸えない状態が続くと神経伝達物質の分泌が低下し、さまざまなニコチン離脱症状が出現することになります。

たばこが吸えない状態が続いたときに喫煙することによって、離脱症状という不快な症状が消失するため、再び喫煙を続けてしまう現象(負の強化)が起こります。その強化の結果、喫煙を繰り返してしまうのがニコチン依存症の特徴です。

引用:厚生労働省 健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~
ニコチン依存症 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/tobacco/yt-052(参照:2025-04-10)

タバコが身体に与える影響は?

禁煙するとお金がもらえるの?禁煙治療費補助金支給制度について解説:タバコが身体に与える影響は?

「一本くらいなら…」と思ってしまいがちですが、たった一本のタバコでも体には大きな影響があります。

1. 血管が収縮する

ニコチンは交感神経を刺激し、血管をキュッと縮めます

これにより血圧や心拍数が上昇し、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中のリスクが高まります。

2. 血流が悪くなる

血管が収縮することで、末端の血流が滞ります

これが冷え性、肩こり、皮膚の老化の原因にも。

3. 酸素不足になる

タバコの煙に含まれる一酸化炭素は、酸素の代わりに赤血球にくっつき、全身の酸素供給を妨げます

その結果、運動能力の低下や慢性的な疲労感に繋がります。

4. 発がんリスクの増加

タールをはじめとする発がん性物質が、肺がんをはじめとするさまざまなガンのリスクを高めます

喉、食道、胃、膀胱など、影響は全身に及びます。


禁煙は「健康」だけでなく「人生そのもの」を守る選択

タバコをやめることは、単に健康に良いだけではありません。

・医療費の削減

・家計の節約

・家族や周囲の人の受動喫煙の防止

・自分の時間と健康を取り戻す

一歩踏み出すだけで、これほど多くのメリットが得られる選択はそう多くありません。


「一人では難しい」と感じたら、禁煙外来や補助制度を活用しよう

禁煙するとお金がもらえるの?禁煙治療費補助金支給制度について解説:「一人では難しい」と感じたら、禁煙外来や補助制度を活用しよう

繰り返しますが、タバコは「習慣」ではなく「依存症」です。

意志の力だけでは抜け出すのが困難なものです。

そんなときは、禁煙外来を活用するのも手段のひとつ。

保険適用で通えるほか、自治体によっては治療費の一部補助・全額補助が受けられる制度もあります。

禁煙は「がまん」ではなく「自分を守る選択」。

少しずつ、無理なく、あなたのペースで始めてみてください。


禁煙で節約できる金額は?

仮に1日1箱500円のたばこを吸っていた場合、1か月で約15,000円。

年間ではなんと18万円も消費している計算になります。

禁煙すればこの金額がそのまま「浮くお金」になります。

これをもし5年間続けたら…90万円近くの節約も夢ではありません。

まさに禁煙は最高の節約術です。


あかぐりの感想:誰もが健康で長く生きるために本気

この制度、すごいですよね。

タバコをやめたいけどやめれない人に対して補助金を出しているのです。

「自己責任」「あなたのせい」で終わらせない、自治体や健康保険組合の本気を感じました。

誰もが健康で長く生きるために本気です。

ひとり一人の健康が、国を強くする

私たちが日々の生活の中で「健康を維持すること」は、自分自身だけでなく、社会全体、そして国の未来を支える大きな力になっています。

たとえば、病気がちな人が多くなると、医療費や介護の負担が国家財政を圧迫し、生産性の低下にもつながります。一方で、元気に働き、社会に参加できる人が多い国ほど、経済が活性化し、未来への投資も可能になります。

つまり――

「一人の健康」は「みんなの豊かさ」とつながっているのです。

特に日本のように少子高齢化が進む国では、働く世代の健康維持はますます重要です。60歳、70歳、80歳になっても元気に、そして幸せに暮らせること。それは、自分の人生の満足度を高めるだけでなく、「次世代の子どもたちに安心して暮らせる社会を残すための”最高の贈り物”」にもなります。

健康であるということは、

「未来への投資」であり、

「社会貢献」であり、

「国を元気にする力」です。

小さな積み重ね――たとえば禁煙、運動、バランスの取れた食生活、睡眠の見直しなど――が、あなたの人生を変え、そして社会をも変えていくのです。

健康で長く楽しく生きるために少しずつ、からだにいいこと始めませんか?


まとめ:自分だけでできなかったら誰かに頼っていいのです!

禁煙は、「お金がかかる」のではなく「お金が戻ってきて、なおかつ健康になれる」時代に突入しています。

健康になりながら家計にも優しい――まさに一石二鳥。

そして大切なことは、自分だけでできなかったら、誰かに頼っていいのです!

「自己責任」で終わらせない、本気の制度です。まずは、お住まいの自治体の禁煙支援制度をチェックしてみましょう。

そして、タバコのない新しい習慣を送ってみませんか?

<記事を作成するにあたって参考にしたサイト>
厚生労働省 健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~
禁煙治療ってどんなもの?https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/tobacco/t-06-007
ニコチン依存症 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/tobacco/yt-052
喫煙者本人の健康影響 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/tobacco/t-02-002
喫煙と循環器疾患 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/tobacco/t-03-002
(参照:2025-04-10)
文京区公式サイト 禁煙外来治療費の助成
https://www.city.bunkyo.lg.jp/b027/p002780.html(参照:2025-04-10)

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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Wrote this articleこの記事を書いた人

あかぐり

あかぐり

クレジットカードを使い続けて10年以上。初めてクレジットカードを作る人に向けて、また、サイトに来てくれた人の経験や知識に「ちょい足し」するべく、クレジットカードの実体験とお金に関する情報を発信しています。

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