毎日顔を合わせる上司。その言動ひとつで、私たちの心は大きく揺さぶられます。
「我慢しなきゃ」「これくらい普通かも」と思い込み、自分を追い詰めてしまう人も少なくありません。
でも、それが「本当に危険な上司」だったとしたら──。
あなたの心や人生を守るために、今すぐ距離を取るべき危険な上司の特徴を6つご紹介します。
1. 感情の起伏が激しく、怒鳴る・無視する
部下に怒鳴ったり、ミスをしたときに無視する。
こんな「感情のままに振る舞う上司」の下では、常に顔色をうかがい、神経をすり減らす日々が続きます。
心理的安全性がない環境では、良いパフォーマンスも望めません。
仮に仕事の能力が高かったとしてもそのような人間は有害です。
2. 成果は自分のもの、失敗は部下のせい
チームの成果を自分だけの手柄にし、何か問題があれば部下の責任にする。
このタイプの上司は、自分の立場を守るために他人を犠牲にします。
信用できないだけでなく、あなたのキャリアを危険にさらす存在です。
もっとストレートに言うと、そんな言動をする人間はマネージャーに不適当な人間です。
3. プライベートに過干渉
「週末は何してた?」「誰と行ったの?」「恋人はいるの?」など、仕事と関係ないことを根掘り葉掘り聞いてくる。
これが習慣化している場合、支配欲の強いモラハラ体質の可能性もあります。
距離感を保てない上司は要注意です。
仕事をする上でプライベートの内容など不要です。
「プライベートが充実しているから、彼・彼女を昇進させよう」とはなりませんよね?
もしもそのような評価基準があるのであれば、その方が問題です。
4. 常に「従わせよう」としてくる
アドバイスや相談ではなく、「俺の言う通りにやれ」という命令ばかり。
反論を許さず、思考停止を強いる上司は、組織を私物化しているとも言えます。
また、あなたの成長機会を奪う存在でもあります。
そんな人間は害悪以外の何者でもありません。
5. 誰か一人をターゲットにして攻撃する
特定の部下をいじめる、無視する、陰口を言う──。
これがエスカレートすると、職場全体が腐っていきます。
「次のターゲットが自分になるかも」という不安の中で働くのは、想像以上に消耗します。
ターゲットを決めて攻撃するのは、いい歳をした大人がやる行動ではありません。
そういった人間からは逃げた方が得策です。
6. 部下の退職を妨害する、悪評を流す
「ここを辞めても通用しないよ」
「裏切り者だよね」
こんな言葉で退職希望者を引き止めたり、辞めた後に悪口を広めるのは、立派なハラスメントです。
退職は「個人の自由」であり、それを妨害する権利は誰にもありません。
それを平気で行う人間は、はっきり言ってしまいますが異常です。
我慢は、美徳じゃない
「どこに行っても同じだから我慢しろ」
「これくらいで逃げるなんて根性がない」
そんな声に耳を貸してはいけません。
我慢して自分を壊すくらいなら、環境を変える方がよほど賢い選択です。
逃げる=負けではなく、自分を守ること
逃げることは、弱さではありません。
あなたの人生を大切にするための立派な戦略です。
「逃げる=再スタートのチャンス」と考えてください。
周りに害を与える人間に権力を持たせることを許容している会社も問題
「うちの上司はパワハラ気質だけど、昔からこうだから仕方ない」
「能力がある人だから、多少の横暴は我慢しよう」
そんな空気が、職場にはびこっていませんか?
職場におけるパワハラは、単なる個人の問題ではありません。
それを黙認し、むしろそうした人物に権限を与え続けている「組織そのもの」にも、重大な責任があります。
パワハラ上司が生まれる構造
パワハラをする人は、ある意味「見透かして」います。
「多少横暴でも、結果を出していれば許される」
「上の人間には気に入られていれば大丈夫」
このような構造がある限り、彼らは変わることなく、むしろ“増長”していきます。
つまり、パワハラ上司をのさばらせているのは、その人自身だけでなく、
それを許してしまう「会社の評価制度」「管理職選び」「見て見ぬふりの文化」なのです。
「見て見ぬふり」は加担しているのと同じ
「関わりたくない」
「自分が異を唱えても、どうにもならない」
そうやって誰も声を上げなければ、組織は沈黙をもってパワハラを肯定していることになります。
結果として、真面目に働く人・優しく誠実な人から職場を去っていく──
そうやって、「恐怖と沈黙で支配される組織」ができあがっていきます。
権力を与える=その人を象徴にするということ
会社がパワハラ上司を出世させ続けるということは、「この人物の価値観こそが我が社のモデルです」と宣言しているのと同じです。
そんな場所で、若手が「この会社で頑張りたい」と思えるでしょうか?
長く働きたいと思えるでしょうか?
「人を大切にしない会社」は企業文化。何回でもやる
今は一時的に売上が立っていたとしても、職場の空気が悪く、離職率が高く、人が育たない会社は、遅かれ早かれ崩れていきます。
社員のメンタル不調、労働訴訟、SNSでの内部告発──そのツケは確実に返ってきます。
ですが、そういった企業は変わりません。一度大きな不祥事を起こしても、ツケが返ってきても、何度も同じことを繰り返すのです。
何人辞めても訴訟を起こされても変わりません。
不祥事をやらない企業は1回もやりません。やる会社は何回もやります。
解決方法はただ一つ、あなたが会社と縁を切る。それだけです。
まとめ:危険な上司から離れるのは、自分の人生を守るため
あなたがどれだけ誠実に頑張っても、上司の人格までは変えられません。
だからこそ、「この上司は危ない」と感じたら、まずは一歩引いて、自分の心を守ってください。
環境は選べます。あなたの心が健やかでいられる場所を選びましょう。