
今回は雑談です。特に何かの対処法を紹介はしないので、ご興味のある人はよろしければどうぞ。
「◯◯代を無駄に生きない」
「仕事が早くなる最強メソッド」
「人生を成功に導く法則」
「◯◯をしないと損」
SNSや本屋、Amazonを見ていると、煽りに煽ってくれるタイトルの多さ。印象に残るように書かなければならないのでしょうが、なんだか穏やかではなく荒々しい雰囲気を感じます。
こんなに煽りに煽って、人間はどこへ向かっているのでしょうね。
話題に挙がる多さからビジネスやお金、人生で悩みを抱えている人も多いということでしょうが、一方で「そうは言っても書籍は他人の教訓、自分で体験しないと血肉にならない部分もあるよねー」とか天邪鬼なあかぐりは思う時もあります(でも本は買って読んでます)。
危機意識は重要なのでしょう。ですが、あまりに焦らせてもいいことはないように感じます。(あかぐりのサイトは煽り文句だらけだよ!と思っている人がいたらごめんなさい。でもクレジットカードの現金化とか銀行口座の売買はあのタイトルでなければ注意喚起できないって思ったんです。)
かつて任天堂の社長故・岩田聡氏は「リストラの不安に怯えながら作ったソフトが本当に世の中の人の心を動かせるのか」という疑念から、業績が悪化し営業赤字に陥っていた2013年もリストラを行なっていません。株主総会で「リストラを行なったほうがよかったのでは」という質問に対して岩田社長はそのように答えています。
2013年6月27日(木) 第73期 定時株主総会 質疑応答
https://www.nintendo.co.jp/ir/stock/meeting/130627qa/03.html
ただし、危機意識を持とう!という格言が大切なものわからなくはないのです。漫然と日々を過ごしていたら、気づいたら世界から取り残されていたなんてことになりかねません。
大切なのは、あるべき姿の解像度を高く持ち、それに向かってどのようなステップを踏めばよいのか具体的な策を考えることなのでしょう。
「会社の売上を作る」確かに大切です。でも「利益を上げる」のは結果論で、本当は「商品やサービスを使ってくれる人に喜んでもらう」ことなんですよね。
世の中の煽りに煽られ右往左往しては疲れ果ててしまいます。右往左往するということは自分のブレない姿勢がまだ固まっていないということ。あるべき姿を探している最中ということです。
あるべき姿と、それを行うにはどの様な策が必要なのか。
これが定まれば、煽りに惑わされることなく、どうすればいいのかが明確になってくる気がします。