最近、職場で違和感を覚えたことはありませんか?
「なんだか毎日疲れ切っている」「この会社、なんとなくおかしい気がする」「社員が平気で差別的・排他的な発言をする」──。
そんな小さなサインを見逃してはいけません。
本記事では、危険な会社に共通する特徴を6つ紹介し、あなたが自分を守るためにできることをお伝えします。
危険な会社の特徴6選
1. 異常な長時間労働が常態化している
毎日夜遅くまで働き、休日出勤も当たり前になっていませんか?
長時間労働が続くと、心身に大きな負担がかかります。
「みんなやっているから」と我慢していると、知らぬ間に健康を損なってしまうことも。
働き方改革が進む中でも、改善されない職場は要注意です。
2. 人の入れ替わりが激しい(離職率が高い)
お勤めされている会社の離職率はいかがですか?
現在、会社に勤めている同期は何割の人が残っていますか?
求人情報にいつも同じ会社が掲載されている…。そんな会社は、離職率が高い可能性があります。
人が次々と辞めていくのは、労働環境や待遇に問題があるサイン。
職場の定着率を事前に調べることも、転職活動では重要です。
3. ハラスメント(パワハラ・セクハラ)が放置されている
暴言、無視、過剰な詮索など、ハラスメントが横行している会社も危険です。
さらに問題なのは、それが「見て見ぬふり」されている場合。
相談窓口が機能していない、相談窓口が会社を庇う・被害者を攻撃する、社内で被害者が孤立するような環境であれば、早めに身を引くことも考えるべきです。
4. 給料や昇進に不透明感がある
どんなに努力しても昇給や昇進が見込めない。評価基準があいまい。同じことをしても人によっては評価され、別の人は非難される。
こういった会社では、将来設計が立てづらく、モチベーションも下がりがちです。
給与明細や人事制度の説明がきちんとなされているか、改めて確認しましょう。
5. 会社の業績が著しく悪い、または経営情報が開示されない
経営者から業績について何も説明がない、もしくは悪化しているのに隠そうとしている。
そんな場合は注意が必要です。
業績悪化に気づかずに働き続けると、突然の倒産リスクに巻き込まれることもあります。
6. コンプライアンス意識が低い
法律や社会的ルールを軽視する会社も非常に危険です。
例えば、労働基準法違反、情報漏洩、取引先との不適切な関係、社員や役員が平気で不適切な発言をする…。
あなた自身がトラブルに巻き込まれる前に、距離を取ることが大切です。
危険な会社に気づいたら、どうすればいい?
「すぐに辞めたほうがいいのかな?」と焦るかもしれませんが、冷静に行動しましょう。
- 在職中に転職活動を始める
在職しながら転職活動を行うだけであれば、何もリスクはありません。 - 証拠(勤務時間記録、給与明細、ハラスメントの記録など)を残しておく
メールの保存や言動についての録音もしておくと安心です。 - 退職手続きは円満を心がける(感情的にならない)
できる範囲で結構ですので、感情的にならないようにしましょう。とは言っても、相手が感情的になってどうしようもなくなるということもあり得ます。その際は弁護士など第三者に入ってもらうことをおすすめします。
自分の生活を守るためにも、計画的に行動することが大切です。
次の職場選びで失敗しないために
転職活動では、「今度こそ良い会社に入りたい」と誰もが思います。
そのためには、情報収集が欠かせません。
- ハローワークのサポートを利用する
- 転職エージェントを活用してプロに相談する
- 口コミサイトで実際の社員の声をチェックする
どれも無料で利用することができるので、ぜひ活用しましょう。
違和感を覚えたら、その感覚を大切に。〜差別や排他の空気に飲まれないために〜
職場やコミュニティの中で、差別的な発言や排他的な態度が「当たり前」のように交わされている場面に遭遇したことはありませんか?
最初は「おかしいな」「それは違うんじゃないか」と感じていても、日々その空気に晒されていると、知らないうちに自分自身の感覚が麻痺してしまうことがあります。
人は環境に順応する生き物です。
「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、周囲の考え方や行動様式に馴染もうとする力が自然と働きます。
しかし、その「順応」が、自分本来の価値観や大切にしているものをすり減らしてしまうなら、それは危険なサインです。
特に、差別的な言動や排他的な考え方が蔓延している環境では、自分の中の「おかしい」という違和感が少しずつ押し流され、やがて自分自身もその空気に染まってしまうリスクがあります。
本来、違いや多様性を尊重することは、健全な社会を作る上で欠かせない大切な視点です。
それを手放してしまうことは、単に周囲に合わせるだけでは済まず、自分自身の尊厳や人間性を失うことにもつながりかねません。
もしもあなたが、差別や排除が当たり前になっている場所で「ここはおかしい」「これは違う」と感じたなら、その感覚を無視しないでください。
「自分が間違っているのかも」と思わずに、自分を守るために、できるだけ距離を置く勇気を持ちましょう。
すぐに離れることが難しい場合でも、心の中で線を引く、「ここに染まらない」と決めることが、自分を守る第一歩になります。
環境は人をつくり、また壊します。
だからこそ、自分の心が健やかでいられる環境を選び取ることを、どうか大切にしてください。
自分を守るためにできること
違和感を覚えたとき、自分を守るためにすぐできる具体的な行動も、あらかじめ知っておきましょう。以下にいくつかの方法をご紹介します。
1. 「事実」と「自分の感情」を切り分けて考える
周囲からの影響で、自分の感じた違和感を過小評価してしまうことがあります。
そんなときは、「今、自分は何を見たのか」「それに対してどう感じたのか」を冷静に言葉にして整理してみてください。
感情を無視せず、正直に認識することが大切です。
2. 信頼できる人に相談する
一人で抱え込まず、信頼できる友人や家族に話を聞いてもらいましょう。
他者に話すことで、自分の感覚を客観視できたり、背中を押してもらえたりすることがあります。
可能であれば、外部の相談窓口(労働相談、心の相談など)を利用するのも一つの手です。
3. 心の中に「安全な場所」をつくる
たとえ環境をすぐに変えられなくても、「ここでは本音を言わない」「無理に同調しない」など、自分の中に小さなルールを作ってください。
心のバリアを作るだけでも、ダメージを受けにくくなります。
4. 少しずつ「離れる」準備をする
もしもその環境に居続けることが心身の負担になっているなら、すぐにとは言わなくても、少しずつ離れる準備を始めましょう。
転職、副業、引っ越し、別のコミュニティ探しなど、「今すぐできる小さな行動」を積み重ねることが未来への扉になります。
5. 自分自身の価値観を再確認する
周囲に流されないためには、自分が何を大切にしたいのかを言葉にしておくことが大切です。
例えば、「誰に対しても尊厳を持って接したい」「違いを尊重したい」など、自分だけの小さな信条を胸に持ち続けましょう。
それが、揺らぎそうなときの「帰る場所」になります。
違和感を覚える自分は、決して間違っていません。
むしろ、その感覚を持ち続けられることは、あなた自身の優しさや誠実さの証です。
そんな自分を誇りに思ってください。
まとめ
職場で感じる違和感は、心の大切なサインです。
我慢を続けることが美徳とされた時代は、もう終わりました。
自分を守るために、正しい情報をもとに行動を起こしましょう。
働く環境は、あなたの心と体、そして人生そのものに直結しています。
あなたの未来を守るために、一歩踏み出してみませんか?