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勤めていた会社が倒産した!その際に必要な手続きと対処法を紹介

退職
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1. はじめに:会社の倒産は、誰にでも起こり得ること

突然の「会社倒産」という知らせに、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

「明日からどうすればいいのか」「生活はどうなるのか」――そんな混乱や焦りは当然のことです。

この記事では、会社が倒産した際に必要な手続きや、押さえておきたい対処法をわかりやすく解説します。

状況に合わせてひとつずつ対応すれば大丈夫です。落ち着いて、順を追って対応していきましょう。


2. 倒産の種類と違いを知る

一口に「倒産」といっても、法的な手続きが取られている場合と、そうでない場合とで対応は異なります。

  • 法的倒産(破産・民事再生・会社更生など) → 裁判所を通じて整理が進められます。
  • 私的整理→ 経営者と債権者の間で話し合うものや、手続準則を示した機関の関与の下で進めるものなど様々な方法があります。

会社がとる倒産処理の方法はいくつかあります。まずは、どのような形で会社が倒産したのかを確認しましょう。

わからない場合は、労働基準監督署やハローワークで相談することも可能です。


3. まず確認すべきこと

倒産が明らかになったら、以下の点を最初にチェックしましょう。

  • 雇用契約がどうなるか(即日解雇・解雇予告手当の対象か)
  • 未払いの給与や退職金があるか
  • 健康保険・年金・雇用保険などの社会保険関係の対応

特に、未払いの給与や退職金は忘れず確認してください。証拠となる給与明細や雇用契約書なども大切に保管を。


4. 【重要】ハローワークでの手続きと「雇用保険」

会社都合の退職であれば、失業手当(基本手当)の給付条件が自己都合より有利になります。

手続きの流れ

  1. 離職票を受け取る(会社が出してくれるはずですが、出ない場合は労基署・労働局に相談を)
  2. ハローワークで求職申込みと離職票の提出
  3. 認定を受けて待機期間を経たのち、給付開始

給付開始までに少し時間がかかるため、できるだけ早めに手続きに行くことが大切です。


5. 未払い給与・退職金の回収方法

勤め先が倒産してしまっても、賃金を受け取る権利(賃金債権)や使用者が賃金を支払う義務(賃金債務)がなくなるというわけではありません。

勤め先が法律上の倒産手続に入った場合
・賃金を含む勤め先が負うすべての債務の弁済は、それぞれの法律に定められたそれぞれの債権の優先順位や手続に従って行われます。
・法律上の倒産手続においては、賃金等の労働債権については、一定の範囲について優先権が与えられていますが、会社等に残された財産の状況によっては、賃金の支払が遅れたり、カットされたりする可能性もあります。
・また、それぞれの法律に定められた倒産手続に拘束される債権の弁済を受けるためには、手続に従って裁判所に届け出ることが必要です。
・一方、倒産手続に拘束されない債権は、勤め先の会社等に請求すれば足りますが、それぞれの法律に基づいて財産を管理・処分する管財人等が選任されている場合には、管財人等に対して賃金債権の弁済を請求することになります。(法律上の倒産手続のうち、破産及び会社更生においては、必ず管財人が選出されることになっていますが、民事再生においては、必ずしも管財人が選出されるとは限りません。)

引用:厚生労働省 東京労働局 会社が倒産した場合の労働債権確保
https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/roudoukijun_keiyaku/roudousaiken3.html

会社が倒産して給与や退職金が支払われない場合、法律上の倒産又は中小企業の事実上の倒産のケースは国が「未払い賃金立替払制度」を実施しており、その制度を利用することができます。

【制度のポイント】
  • 対象:倒産企業の従業員
  • 支払い限度:未払い賃金の8割まで
  • 窓口:独立行政法人 労働者健康安全機構

立替支払いを受けられる条件
勤め先が1年以上事業活動を行っていたこと。
勤め先が倒産したこと(下記①②のいずれかに当てはまる場合)。
①法律上の倒産(破産、特別清算、会社整理、民事再生又は会社更生の手続に入った場合)
この場合は、管財人等に倒産の事実等を証明してもらう必要があります。
②事実上の倒産(中小企業について、労働基準監督署長が倒産していると認定した場合)
この場合は、労働基準監督署に認定の申請を行ってください。
・労働者がその勤め先を既に退職していること。
※退職日や申請日等について時期的な条件がありますので、ご注意ください。

引用:厚生労働省 東京労働局 会社が倒産した場合の労働債権確保
https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/roudoukijun_keiyaku/roudousaiken3.html

申請には一定の書類が必要です。必要な書類や詳しい手順については、労働基準監督署又は独立行政法人労働者健康安全機構で案内していますので、そちらにお問い合わせください。


6. 社会保険・年金・税金関連の対応

会社を離れると、以下のような切替手続きが必要になります。

  • 健康保険 → 任意継続(会社の健康保険を引き続き使う)または国民健康保険へ切替
  • 年金 → 厚生年金から国民年金への変更(市区町村窓口で)
  • 住民税や所得税 → 源泉徴収票を保管して、確定申告などに備えておく

税金・社会保険関係の手続きは少しややこしいので、不安な方は市区町村の窓口で相談しましょう。

ご自身の自治体公式サイトをご覧ください。


7. 精神的なケアも忘れずに

倒産によって、突然の収入減や環境の変化に直面することになります。

自分を責めたり、未来に対して悲観的になる必要はありません。

1)感情を抑え込まず、吐き出す時間を持つ

ショックや怒り、不安など、どんな感情も自然なものです。

誰か信頼できる人に話したり、日記に書き出すことで、自分の気持ちを整理しましょう。

無理に「元気にしなきゃ」と頑張らなくても大丈夫です。

2)「自分を責めない」ことを意識する

会社の倒産は、あなた個人の責任ではありません。

「もっとこうすればよかった」と思う気持ちが出てきても、それは自然な反応です。

ただ、それを必要以上に自分のせいにしないでくださいね。

3)規則正しい生活を心がける

睡眠・食事・運動といった基本的な生活リズムを守るだけでも、心の安定に大きな効果があります。

特に睡眠不足は不安を大きく感じやすくなるので、夜はリラックスできる時間を意識的に作りましょう。

4)小さな楽しみを持つ

趣味、好きな音楽、散歩、おいしいコーヒーなど、「これをするとホッとする」という小さな楽しみを日々の中に取り入れましょう。

未来のことを考えて不安になるときこそ、今日1日を穏やかに過ごすことを大切に。

5)必要なら専門家に相談する

心が疲れすぎてしまったときは、カウンセリングや心療内科の力を借りるのも、勇気ある選択です。

今は自治体やオンラインで無料相談できる窓口も増えています。各自治体やハローワークの公式サイトでご確認ください。

ひとりで抱え込まないでくださいね。

つらいときは、無理に頑張らなくても大丈夫。まずは心を整えることが第一です。

こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト
働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」(厚生労働省サイト)です。働く方やそのご家族、職場のメンタルヘルス対策に取り組む事業者の方などに向けて、メンタルヘルスケアに関するさまざまな情報や相談窓口を提供しています。

8. 次のステップ:再就職に向けた準備

会社の倒産後は「求職活動」も一つの大切な行動です。

ハローワークの職業訓練(無料の講座あり)

失業中の方に向けて、ハローワークでは「職業訓練」という制度を提供しています。

これは、パソコンスキル、医療事務、プログラミング、介護資格取得など、さまざまな分野の講座を無料または低額で受けられる制度です。

訓練期間中は失業手当を受け取りながら通える場合もあり、経済的な負担を抑えつつ、次の仕事に役立つスキルを身につけられます。

新しいスタートを切るための強い味方として、ぜひ積極的に活用しましょう!

再就職支援制度の活用(早期就職で支給額UPも)

会社都合退職の場合、「再就職手当」という支援制度を受けられることがあります。

これは、失業保険をすべて受け取り終わる前に再就職が決まった場合、残りの給付金の一部を「再就職手当」としてまとめて受け取れる仕組みです。

ハローワークインターネットサービス - 就職促進給付

早期の再就職が経済的にもメリットになるため、再スタートに向けた大きな後押しになります。

ハローワークで詳しい条件や手続きを確認して、チャンスを逃さず活用していきましょう!

転職サイトや転職エージェントで情報収集

最近では、転職活動のスタートに「転職サイト」や「転職エージェント」を利用する人が増えています。

転職サイトでは、希望の職種や条件に合う求人を自分で探せるほか、履歴書や職務経歴書の書き方サポートが受けられる場合もあります。

また、転職エージェントでは、専任の担当者が希望に合った求人を紹介してくれたり、面接対策まで手厚くサポートしてくれるので、初めての転職活動でも安心です。

複数のサービスを併用することで、視野がぐっと広がります。自分に合った求人を見つけるための第一歩にしてみましょう!


9. まとめ:ひとつずつでいい。未来は、取り戻せます

会社の倒産は、あなたのせいではありません。

それでも、手続きや対応に追われると不安になるものです。

そんなときこそ、「まず何をすればいいのか」を整理し、できることから始めてみてください。

今はつらいかもしれませんが、確実に次の一歩へとつながっていきます。

あなたの未来を支える情報と制度は、たくさん用意されています。必要な支援を受けながら、焦らずに進んでいきましょう。

<記事を作成するにあたり参考にしたサイト>
厚生労働省 東京労働局 会社が倒産した場合の労働債権確保
https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/roudoukijun_keiyaku/roudousaiken3.html(参照:2025-04-26)

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。


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