スマホ決済や電子チケット、飲食店のメニュー表示など、私たちの生活にすっかり浸透したQRコード。便利な反面、最近ではこのQRコードを悪用した詐欺も増加しています。
この記事では、QRコード詐欺の主な手口と、その被害を防ぐためにできる対策について解説します。
よくあるQRコード詐欺の手口
1. 支払い用QRコードのすり替え
店舗やイベント会場に設置されたQRコードを、犯人が自分の口座に接続した偽のコードにすり替える手口です。
利用者は気づかずに支払いを済ませ、代金は詐欺師の口座へ送金されてしまいます。
最近はフードコートや自動販売機もQRコードを読み取って購入するなど、QRコードで購入する場面が増えていますよね。その際にQRコードが上から貼り直されていないか、QRコードを読み取った後に個人情報を要求されていないかチェックしましょう。
店舗やイベント、フードコートや自動販売機の管理人は、QRコードのすり替えが行われていないか監視する必要がありますね。
2. ポスター・チラシに貼られた偽コード
「アンケートにご協力ください」「プレゼントキャンペーン中」といった文言とともに街頭や掲示板、ポストに貼られたQRコードをスマホで読み込ませ、偽のサイトへ誘導する手口です。
また、「家賃がQRコード決済に変更になりました」などが記載された偽のチラシをポストに入れられ、記載されたQRコードで家賃を支払ってしまったという事案もあります。
入力した個人情報やクレジットカード番号が盗まれてしまいます。
3. メール・SNSで送られてくるQRコード
「未払い料金があります」「本人確認をお願いします」「返金を行います」といった名目で、メールやSNSのメッセージにQRコードが添付されることも。
開いた先の偽サイトで個人情報や認証情報を入力させようとするフィッシング詐欺です。
QRコード詐欺を防ぐための4つの対策
1. QRコードの出所を確認する
知らない相手や不審な場所に掲示されたQRコードは、安易に読み取らないこと。信頼できる公式サイトやアプリ、店舗かどうかをしっかり確認しましょう。
QRコードから飛んだサイトでウイルスに感染することも。信頼できるものでない限りQRコードやリンクは開かないのが鉄則です。
2. 読み込んだURLを確認する
QRコードの状態では、公式サイトのものであるのか判断がつかないとことが、詐欺に利用される理由の一つになっています。
QRコードを読み込んだあとに表示されるURLが、本来の企業やサービスの公式サイトと一致しているかを確認しましょう。
少しでも怪しいと感じたら、アクセスしないことが重要です。
3. セキュリティソフトやフィルタリングを活用する
スマホやPCには、悪質なサイトをブロックするセキュリティソフトを導入することで、フィッシング被害を未然に防ぐことができます。
悪意のあるQRコードが記載されたメールを事前にブロックすることもできます。
4. 個人情報は慎重に扱う
QRコードのリンク先で個人情報やクレジットカード情報の入力を求められても、すぐに入力せず「本当にそのサイトで正しいのか」をよく考えましょう。
正規のサービスであれば、公式アプリやメールで別途案内されることが多いです。
もしもフードコートなど店員さんに問い合わせることが可能であれば、「カード情報の入力を要求されたが、これは本当に正しいものなのか」と聞くことも大切です。
まとめ
この詐欺の厄介なところは、気づくのが難しいところ。URLであれば文字を見ればある程度わかるのですが、QRコードだけでは見分けることは困難です。
また、QRコードが悪意のあるものにすり替えられていることに気づくのも難しいと思います。
これはQRコードを利用しているお店やイベントの管理人の監視も必須になる事案だと思います。
QRコードは便利な反面、悪用されると非常に危険なツールにもなります。
「怪しいと思ったらスキャンしない」「見慣れないコードには慎重になる」「QRコードを利用しない方法を使う」などを意識するだけで、詐欺被害を防げる可能性は高まります。
旅行中や外出先など、つい気が緩みがちな場面こそ注意が必要です。
日頃からセキュリティ意識を持ち、安心・安全なデジタルライフを送りましょう。