スマホ紛失は「すぐ対処」がカギ
スマホって、外出時はどうやって持ち運んでいますか?
あかぐりは首からぶら下げています。お、重い・・・ですが、そうしないと安心できないんです。
スマホを落としたらどうしよう、という恐怖が常にあります(過去に落としたことがあるのです)。
スマホが大きいので、ポケットに入らないし、カバンに入れると取り出しにくいし…
スマホには、私たちの個人情報や銀行、クレジットカード情報がたくさん詰まっています。
落としたまま放置すれば、最悪の場合、なりすましや不正利用の被害に遭うことも…。
焦らず、しかし迅速に、やるべきことをひとつずつ進めていきましょう。
1. まずは落ち着いて、手元に端末がないことを確認
スマホがないと気づいたら、まず落ち着きましょう。
カード情報や銀行口座のアプリなどを入れているスマホが無くなったら心配になるのは当然ですが、ここで深呼吸です。
バッグやポケット、車の中、自宅など、置き忘れた可能性がある場所を念入りに探してください。
外出中なら、立ち寄った場所にも戻って確認してみましょう。
無くした!と思ったらいつもと違う場所に入れていただけということもあります。
誰かと一緒にいる、又は公衆電話など電話がかけられるのであれば、自分のスマホに電話してみましょう。
親切な人が拾ってくれた場合、交番に届いていた場合は出てくれるかもしれません。
電話が繋がらなくても、紛失したまま出てこないわけではありません。
諦めずに、落ち着いて次にすべきことを行いましょう。
2. 紛失した可能性のある場所や人に連絡しておく
紛失した可能性のある場所(駅・店舗など)や一緒にいた人(友人・職場の人など)に連絡をしておきましょう。
すでに拾われている場合は、お店やスタッフ、駅などに届けられている場合があります。
電車やバスで紛失した場合は、何時の何両目のどのあたりの席に座ったのかを思い出しましょう。
あかぐりはバスで落としたのですが、落とし物窓口の方に「〇〇時〇〇分発の〇〇行きのバス、前から〇〇番目の窓際の席」と具体的に伝えたところ、伝わりました!
伝わるのが重要なんですよね。
3. 警察へ遺失物届を提出しておく
紛失した可能性のある場所に連絡をしたら、交番で遺失物届を提出しましょう。遺失物届けを出しておくと
警察に届けられた拾得物件の保管期限は3か月間です。この間に遺失者が判明しなければ、返還を受けることができなくなってしまいますので、落とした(忘れた)ことに気づいたら、すぐに遺失届を提出してください。
引用:警察庁 落とし物をしてしまったら、すぐに遺失物届を!
遺失届が提出されないと、照合等ができず、落とし主に連絡が取れない場合があります。
https://www.npa.go.jp/bureau/soumu/ishitsubutsu/otoshimono/index.html

4. パソコンや別端末から「スマホを探す」機能を使う
スマホが本当に見つからなければ、次は位置情報を使って探します。
ただし、今回はスマホが手元にないため、パソコンや家族・友人のスマホを借りる必要があります。
- iPhoneの場合:「iPhoneを探す」機能にApple IDでログイン
- Androidの場合:「デバイスを探す」機能にGoogleアカウントでログイン
地図上で端末の場所を確認したり、音を鳴らしたりすることができます。
この「スマホを探す」機能はインターネット通信を利用して行うため、自宅にWi-Fi環境がない場合は回線を止めると探すことができなくなります。
スマホを紛失した場合はできるだけ早い回線停止が重要ですが、この探す機能を使用することはそこまで難しいものではなく時間もそんなにかからないので、まずこちらを先に試しましょう。
5. すぐに回線を一時停止する(携帯キャリアに連絡)
位置が特定できない、または第三者に拾われた可能性がある場合、すぐに携帯キャリアに連絡し、回線を止めましょう。
【例】
- ドコモ:パソコンから「My docomo」にログイン → 利用中断手続き
- au:サポートサイトまたは電話で回線停止依頼
- ソフトバンク:サポートサイトから利用停止依頼
- ahamo/povo/LINEMOなど:各ブランドのサポートページから手続き
万一に備えて、早めの対応をおすすめします。
6. 金融系アプリ(PayPay、楽天Pay、モバイルSuicaなど)の利用停止
スマホには、キャッシュレス決済アプリも入っている場合が多いですよね。
これらも悪用防止のため、アカウント停止やパスワード変更を行いましょう。
【例】
- PayPay:パソコン版からアカウントにログインして利用停止依頼
- 楽天ペイ:カスタマーセンターに連絡
- モバイルSuica:サポートセンターに停止依頼
連携しているクレジットカード情報も、必要に応じて停止・再発行を検討しましょう。
7. SNS・メール・ショッピングサイトのパスワードを変更する
SNS(LINE、Instagram、Xなど)やショッピングサイト(Amazon、楽天市場など)も、万が一ログインされると危険です。
紛失したスマホが悪意のある第三者に渡ってしまった場合、アカウントの乗っ取りやなりすまし、個人情報の流出、ネットショッピングでの不正利用などさまざまなリスクが考えられます。
サイトやアプリで自動ログイン設定にしている場合は要注意。生体認証を利用するなど、あなたしか解除できない設定に日頃から変更しておいた方が安心です。
パソコンなど別の端末から、それぞれのパスワードを速やかに変更しておきましょう。
LINEにはアカウント停止機能がないため、アカウント引き継ぎ機能を利用することが必要になります。他の端末からログインし、引き継ぎ機能を利用すると紛失したスマホのLINEアカウントは自動的に削除されます。
ただし、トークはバックアップされているもの以外は復元できないのでご注意ください。
8. 最後の手段:端末を遠隔でロックまたは初期化する
スマホを「探す」機能を使えば、遠隔で端末をロックしたり、データを初期化することが可能です。
大切な個人情報を守るために、必要に応じてこの操作も検討してください。
バックアップを事前に取っていない限り、復元はできないのでご注意を。
9. もしも見つからなかったら:スマホとSIMの再発行手続きへ
見つからない場合は、新しいスマホとSIMカードの手配が必要になります。
キャリアに連絡し、再発行手続きを進めましょう。
【費用目安】
- SIMカード再発行:3,300円程度
- 端末購入:機種により異なる(中古端末も選択肢)
普段からできる対策も忘れずに!
今回ご紹介した手順は、すぐに役立つものばかりですが、日頃からの備えもとても大切です。
- スマホの画面ロックは必ず設定
- 各アプリに二段階認証を設定
- 定期的にバックアップを取る
- 紛失時の連絡先を控えておく
これらを意識しておくだけで、万が一のときの被害をぐっと抑えることができます。
【まとめ】焦らず、一つずつ行動しよう
スマホを落としたとき、パニックになるのは当然です。
でも、焦って何もできないより、ひとつずつ確実に手続きを進めることが大切。
あなたの大切な情報を守るために、できることから行動していきましょう。